Nicotto Town


モリバランノスケ


アオコの悩み事

今日は晴天。風もなく穏やか。私は、起床すると、直ぐに外の空気に触れたい気分。ログハウスのドアを開け、ベランダに出てみる。先ず、庭の草木樹木達に、(おはよう)と、挨拶を。彼等からも、‘(おはよう)(オハヨウ)・・と、返事が。

皆、気持ち良さそうに枝を伸ばし、微笑んている。私も、彼等の気持ちに促され、大きく手を伸ばして、深呼吸をしてみる。少し、間を置いて、窓越しに、(ご飯ですよ)と、妻の声が聞こえる。私は、ログハウスのドアを開けて、中に入った。既に、DiningRoomには、我がFamilyの面々が、私が加わるのを心待ち顔して座っている。

(いただきます)との声を合わせて、皆、各々にBreakfastを嬉しんでいる。アオコは、今までと比べると、動きが少し緩慢の様だが、元気そうな身のこなしである。私は、その様子を眺めながら、(心配ないな)と、自分に言い聞かせていた。

そして、皆が愉しみにしている、談笑Timeへと。
真っ先に、言葉を発したのは、アオコだった。

(私が、サナギの間、過ごす場所の事なんです。
母に、卵として産んでもらった、青年クスノキさんの所が良いのか、それとも?・・・‘・・)

その発言を聞いて、優しく諭す様に、アオコに語りかけたのはサボテンのマミラリヤである。

(何を心配しているのです。サナギの間、私の枝の上で過ごせば良いのですよ。青年クスノキが、房総半島の大木なら、私のルーツは、メキシコのユカタン半島に自生する大木。アオコが安心して成長出来る安全な場所、それは私だ)

続いて、クモ吉が、言葉を添える。

(それがいい・・・よ!。マミラリヤの左と右の枝の間に、柔らかく寝心地のBestなBedを、私の得意技である蜘蛛の糸でこしらえて上げるよ)

周りで、二人の会話を聴いていた者たちは、
(それは名案だ)と、言いたげに顔を見合わせた。

私も、(Best friends!)と、心の中で喝采している。




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