Nicotto Town


モリバランノスケ


続4・読谷村の小蝶

今朝も、何処までも拡がる青空が目に沁みる。
Familyの面々(夫妻、シロ、クイナ、小蝶、クモ吉)は、少し緊張した面持ちで、Breakfastを楽しんでいる。というのも、昨日、主人から、壮絶な
沖縄戦の事を聞き、忘れまいと、誓ったのだ。

談笑Timeが始まる。先ず、主人が、小蝶に語り掛けた。

主 (今日は、この後に、ハウスに案内しょう。
  そこで栽培されている、素晴らしい仲間達
  を、紹介しよう。お蝶の友、コー匕ー達だ)
小 (お願いします。皆様と母の話がしたいです)

それから、少し間を置き、小蝶は、主人の後に従い、ログハウスから、ベランダに出る。同行するのは、クモ吉、大型犬のシロのふたり。クモ吉は、シロの背中にしっかりと掴まっている。階段を降り、西側にあるハウスへ近づく。

主人は、鍵を開けて、他の者達を、中に招き入れる。小蝶は、彼の肩に。クモ吉は、シロの背中に掴まって。ハウスの中は、むせ返るような熱気で溢れかえっている。縦に五列、一列に30本、計150本のコーヒーの木が息づいている。どの木々も、滴る様な緑色の葉を繁らせている。今、正に、可愛らしい白い花の満開の季節だ。

それからは、真ん中の列、前から五番目の木の前まで進み、立ち止まると、他の者達に、(彼が
、このハウスのリーダーだ).、と紹介した。

小 (こんにちは。私は、お蝶の娘の小蝶です)
リ (そうなんだ。お蝶とは、良く話をしたよ)
小 (どんな話しをしたのですか?)
リ (南から北、北から南へとの、旅の事など)

主人も、そこからは、二人の会話に加わった。

○お蝶、小蝶達の一族は、アサギマダラと言う
旅をする性質がある。その理由は、ブェールに包まれており、彼女達にも、良く分からない。

話は変わるが、私のログハウスは、北欧フィンランドの深遠な森に息づく、杉ノ木達だ。そこに森を所有する、Fホー厶により建築された。
しかし、実際の大工仕事は、ロシアとブェトナムの若者達が担い、この建物は、協力の証だ。

小蝶が産まれた、南房総もそうだが、ログハウスのオーナー間に、親交が有る。又、我々は、国産コーヒーを盛り上げようとしている仲間でもある。お蝶の旅は、その縁を辿っての、旅路でもあった。

お蝶とリーダーとの間で交わされた話は、多岐にわたった。が、リーダーが聴きたがっていたのは、他地域・コーヒーの木達・の活躍であろう。

そうだよね。リーダー!。・・・・○

と言い、主人は、リーダーの顔を眺めている。

リ (正に、その通りです)
主 (彼の話には、これから旅をする小蝶には、
  参考になる事が、多々、在ると思う)

小蝶は、主人の話しを聞きながら、明日も彼を訪ねて、話しを聞こうかな!、と考えている。




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