Nicotto Town


モリバランノスケ


続5・読谷村の小蝶

ここは、コーヒーの木達が息づく、ハウスの中。幼蝶が、その歓を全身を使って表現するかの様に、愉しそうに乱舞している。次から次へと、飛び回っている箇所。それは、今を盛りと咲き乱れている、白い花である。

今、小蝶は、コーヒーハウスの中。Breakfastの後
、談笑Timeの時に、主人から、(これからハウスの水やりに出掛けますが、一緒に行きますか?)
と、誘われたのだ。リーダーと話がしたい、と強く思っていたので、(是非、同行させて下さい)
と、返事をした。昨日と同様、クリとクモ吉も一緒。二人は、乱舞する小蝶を見上げている。

そして、小蝶は、リーダーの、緑滴る葉の上に
止まり、小休止といつた表情で、羽根を休めている。先に、言葉を発しのは、小蝶である。

小 (今日は、貴方に、母の事を、色々お聞きし
  たくて伺いました。よろしくお願いします)

リーダーは、(そうだなあ~)と、言う表情を見せて、少し考えていたが、徐ろに話し始めた。

○我々が、良く話していたのは(夢)の事だ。

私は、お蝶に、前の夜に見た夢の話をした事がある。

その時、私の居る場所は、エチオピアとケニアの国境地帯の高原。コーヒーの産まれた地方。

私は、どうやら、そこに息づいている、一本のコーヒーの木の様である。

赤道直下の為、灼熱の太陽が照り付ける。が、高原地帯なのか、夜は幾分、凌ぎやすい。地平線から、赤々と燃えて、太陽が顔を覗かせる。

涼しさを感じさせるそよ風が、辺りを通り抜けてゆく。私の樹下では、ライオンの親子が、未だ眠りから覚めぬのか、のんびりした姿で。

私が、この様な話をすると、お蝶は、(私も、夢を見ました)と、前置きして、話し出した○

⚪その時、私のいる場所は、マレーシヤにある
、コタキナバルの自然保護区、ウエットランドセンター。

私は、どうやら、そこに在る、マングローブの木の葉に止まっていたの。

やはり、ここも赤道直下に近く、灼熱の太陽が照り付けています。ふと、右側前方に目を移すと、森の人(オラウータン)が、私を不思議そうに
じっと見詰めています。私は、(おはよう御座います)と、挨拶しました。彼も、(オハヨウ)と。

オ (どこから来たの?)
私 (夢の国、ジパングからです)
オ (俺も、行ってみたいな〜)

その時、目が覚めたんです・・・⚪

○それから、私とお蝶は、夢の話しに、文字通り夢中に成りました。

話のポイントは、

1. いったい、誰が夢を見ているの?
2. 私って、何者なんだろう?
3, 何時か、夢の向こう側に行ってみたい!

二人の話は、白熱したよ・・・・・・・○
           
小蝶は、リーダーの話を聞いて、(私も、その話に加わりたかったナ〜)と、考えている。




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