Nicotto Town


モリバランノスケ


続6・読谷村の小蝶

今日も、何処までも青空が拡がる、気持ち良い朝を迎えた。我がFamilyは、(いただきます)との声を合わせ、Breakfastを、始める。小蝶は、リーダーと心ゆくまで話した為だろう。その表情には、感激と満足感が、残っている様である。

談笑Timeが始まった。先ず、主人が、小蝶に声を掛ける。

主 (昨日、リーダーとはどんな話をしたの?)
小 (母のことを、色々と聞かせて頂きました。
  後半は、二人の夢の話で盛り上がりました)

と、こう説明すると、少し恥ずかしそうにしながら、(私、昨夜、夢を見たのです)と、切り出す。クリが、(どんな夢だったの?。聴いてみたい!)と。小蝶は、それに対し、最初は、躊躇していたが、小声で囁くように、話し始めた。

○所は、古い時代(江戸、明治)の、街並みが遺されている、とある街角。私は、その風情を愉しみながら、散策しています。再開発からは、取り残されたような、むしろ、住民の方々、古い町並みを遺そうと言う気持の表れでしょうか。

私は、ある建物が気になり、立ち止まりした。
白壁の歴史を偲ばせる商家(蔵)。古民家カフェです。吸いこまれるようにして、扉を開け、中に入りました。右側は、年輪のある、欅の枯木から造られた一枚板のカウンター。通路を挟んで
二人掛けのテーブルが五セット。小ぢんまりですが、天井は高く、ユッタリとしていました。

私は、玄関の扉に、一番近いカウンター席に、腰掛けました。気にならない程度に、微かにBGMが流れています。ジヤズ or タンゴ?。

Madamが、(何を、飲みますか?)と、聞いてきます。顔を見て、ビックリ!。母のお蝶なんです。

彼女は、私が小蝶である事には、気づいていないようです。私は、本当に驚いてしまって。暫し衝撃で、言葉が出てきません。Madamは、そんな私を、気遣ってか、優しげに説明してくれました。

⚪ここのコーヒーは、地元で収穫された国産。
雑味が無くて、深い甘味があり、とても上品。
地元のミルクを入れたエスプレッソがお勧め⚪

私は、その風味を、シンプルに嬉しみたいので
コーヒーのブラックを、頼みました。

時刻は昼下がり。幸いな事に、お客さんは少なかった。私は、Madamと、色々と深く広く話ができたんです。

彼女は、別れ際に、こう言ったんです。

⚪貴女、小蝶でしょう!。確かにそうですよ!
そうよね!。そうよね!。そうよね!・・・⚪

私は、その時、目が醒めたんです。・・・○

小蝶は、ここまで話すと、暫し宙の一点を見詰めている。

周りで聴いていた皆も、しばらく、押し黙ったままである。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.