あと、アメリカに住んでると特にそうゆう社会的な広告は多いのかも知れないね。

「アメリカはウクライナに今まで支援してやっていたのに、感謝が足りない！」

「ウクライナはロシアとの和平に前向きではない！」
などの理由だ。

まず、この2点についての事実は、トランプの言ってることとは真逆です。

ウクライナは今まで、アメリカからの支援に対して、何度も感謝を表明しています。
そして、今まで支援していたアメリカは、トランプ政権ではなく、バイデン政権です。

次に、トランプが言う「ロシアとの和平」というのは、ロシアの条件を飲むことです。
つまり、ロシアが侵略してきて、暴力によって、無理矢理に土地を奪おうとしており、その土地をロシアのものだと認めることです。
人を殺し、街を破壊し、メチャクチャにし、もしも、お前たちの土地が俺たちのものだと認めるなら、これ以上殺すのをやめてやる。というロシアの条件を飲むことです。
それが和平ですか？


ウクライナは非常に危険な状況の戦場になっていて、人々の命を守ることに必死でしょう。それは私たちの想像を超える困難と苦しみだと思います。

その状況にいる人に対して、「感謝が足りない。」とトランプは言っています。

今まさに溺れている人に向かって、「助けてやろうとしているのに、感謝が足りない。」と言ってるのと全く同じです。

そして、ウクライナがロシアの主張を認めろ。と言うのであれば、暴力によっての略奪や侵略を肯定することです。
つまり、トランプは暴力による侵略を肯定しているということです。


なぜ、彼はそんなことを言っているのか？

先日、プーチンとトランプは会談をしました。
その会談の後、トランプは態度を明確にしました。

「今回の戦争を始めたのは、ウクライナであり、ゼレンスキーは独裁者である。」と言ったのです。

それは、トランプがプーチンと仲良くすることで、自身の犯罪歴をもみ消してくれたり、選挙の票集めに協力してくれたりする私的で政治的な利益があるからです。


自分の利益のために、彼は、強盗を被害者だと言い、被害者を強盗だと言っています。
そして、今、生きるか死ぬかの極限状態にある人に対して、「感謝が足りない！」と責め、暴力による支配を認めろ。と圧力をかけています。

今までもずっと、彼のアメリカ国内の政策はめちゃくちゃなものでした。
ジェンダーを二つに限定し、化学エネルギーを助長して、人権も自然環境も無視しています。
ところが今回は、人の命と他国の平和さえも軽視し、自身の利益のために、事実と異なることを発言しています。

これが許されるのであれば、なんでもありになります。
暴力で他国を侵略することなんて、当然になってしまう。


政治家は2枚舌なのは当然とか、いつの時代でも結局政治家は〜とか、日本でも政治家は、なんて、わかったような決まり言葉や、一般論で片付けられることではありません。

いつも思うことは、やはり、個人個人が自分で考えることです。
自分の頭で考えることです。


アメリカに長く住んでいるけれど、これほど、ひどい嘘は見たことがありませんでした。
ウクライナの人々、ゼレンスキー大統領は、ロシアという大国の暴力にさらされて、人々の命を奪われ、街を破壊されて、その上、独裁者呼ばわりされ、アメリカという最も大きな国の大統領に責められたのです。
こんなことが許されて良いのだろうか？


本当に、心から、頭に来ます。
大事なことは何ですか？