Nicotto Town


彩の松ちゃん


我が地元の田んぼ農家は誰も自分で米を作っていない

我が家も昔は田んぼ農家だったので、田植えや稲刈りをやっていたが、ほとんどの農家の子どもは会社員となっているため、生活が出来ない小作人のような田んぼで米作りをする人は一人もいなくなった。一昨年まで最後の一人が頑張っていたが、年間収入2万円と言うことで、やってられないと言うことで、米作りを委託して農家を廃業している。新潟のように広大な田んぼなら、大型機械で効率よく栽培できるが、土地が傾斜しているため田んぼ一枚が狭いのである。結局、我が地元の田んぼは、誰も自分で米作りをしていないのである。団塊の世代が、高齢化するとともに米作り農家は一気に減少するだろうから、コメビジネスの増加とともにコメ不足の時代は、目の前まで来ていると考えたほうが良い。コメ不足の時代に入る予兆があれば、業者ないし個人でも備蓄対策を行うと推測する。在庫を確保することは当然のことだから、値上がりも当然だろう。

 

ところで農家の方は、コメ所得で生活が出来ているのだろうか。我が家は、親の時代は土地を売ったお金で税金を払っていたが、いつの間にか自分が確定申告をやるようになってから、固定資産税等の税金はすべて自分の給料から払っていた。つまり会社員になっていなかったら、農家の税金(特に土地)を払えない状況になっていたのである。そして今は、年金を税金ですべて持って行かれているので、自給自足生活をやらざるを得ない状況だが、食べることには困ることは無い。農家の後継者は、会社員などで給料をもらっていないかぎり、今後の農業事業の継続は不可能になるのではないだろうか。コメ不足が冗談ではなくなるかもしれません。

 

今感じるところは、農業の担い手、つまり後継者がどんどん減少していく近い未来があることだ。それを簡単に雲の上の人たちは、農業の担い手を増やせばいいと思っているが、何も知らない若手なら頑張ろうとするだろうが、実際に儲からない農家がほとんどだと思うので、その挫折にどう耐えられるかだ。これからの農業は、天候異変の影響が大きいだろうから、毎年栽培方法を見極めなければいけないし、天候で収穫が減少することも考える必要がある。そのうえ高騰する肥料などで経費が膨れ上がり、儲けなど出ないことも多々ある。そんな状況で農業に残れる勇敢な後継者は確実に減少するであろう。

 

農家は、一般的に厳しい家計状況であるが、会社員の退職後も同様に厳しい家計状況になるのは、似たようなところでもある。収入が減ることと税金は死ぬまで払う義務があるから、宝くじでも当たらないかぎり一生贅沢な生活は期待薄である。我が家は、親から旅行の話など言い出したことがない。たまたま近所の知り合いが、旅館を紹介してくれたので、一度温泉旅館に家族全員で行った切りだけである。

 





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