のびのびTRPGリプレイ続き
- カテゴリ:ゲーム
- 2025/06/04 09:18:38
途中の村で頼まれた山賊退治。
森へ急ぎたいところだが、山賊に根こそぎ奪われ何とかしてほしいと泣きつかれた。
仕方がない。夕闇に紛れ潜入するとしよう。まずは見張りを倒す為に、
技で11以上の出目が必要だ。ちなみにエルフの目なら、暗闇でのペナルティはない。
コロコロ…技4に博士の1を足して、さらに出目が6。ギリギリ成功だ。
私は薄闇に乗じて見張りを射抜くと、一気にアジトへ飛び込んだ。
「ありがとうございました。これは心ばかりのお礼でございます」
村長が深々と頭を下げ渡してきたのは、馬だった。
あまり足が速そうではないが、それでも移動速度は格段に上がる
しかも技に+1の効果まである。
私は村長に礼を言うと馬にまたがり、改めて森を目指して走り出した。
荒野を駆けている時、飛竜の群れに出くわした。
まったくついていない。
飛竜は私をめがけて降下してくる。
私は急いで弓に矢をつがえた。成功するには力で12以上必要だ。
呪いのせいで力が1にまで下がっている私には絶望的な状況だった。
結果は5。足しても6にしかならない。
私は硬く目を閉じて、覚悟を決めた。故郷の森を救いに行けない事が心残りだ。
そんな事を考えていた時、飛竜が慌てて逃げていく気配がした。
どうしたのだろうと見上げると、そこにはあの洞窟にいたドラゴンが。
「我の目を盗んで宝を持ち去るとは面白いやつ。気が向いた。力を貸してやる」
それによって私は、力と技が+1されることになった。
宝って、確か博士だったよね?
苦労の果てにたどり着いた我が故郷は、一見何の変りもないように見えた。
「あら、シルヴェリア。随分久し振りね。ていうか、随分ボロボロだけど大丈夫?」
「いや、お前たちこそ大丈夫なのか? 何者かが封印石を割り
古の魔物が解き放たれたと聞いたのだが」
「ああ、あれ? あれは森を出てなかなか帰ってこようとしない
アナタたちをおびき寄せるために長老が撒いた嘘なのよ」
そう言って彼女は、「フフフ」と笑った。
はああああああ? なにそれ。だって私は呪いまで掛けられたのに。
その言葉に彼女は私の手の文様を見て、「これは別件ね」と言った。
「何か変な事件に巻き込まれたか何かで恨みを買ったんじゃない?」
言われてみれば心当たりが…あるかも。
そんな事を考えていると、「森は無事なのか!」
同じように騙されたエルフがまた一人、慌てた様子でやってきた。
「彼で6人目よ」語尾に音符でもつきそうな言い方で、彼女が言う。
私は大きくため息をつき、人の悪い顔で笑っているであろう長老の元へ
博士とドラゴンを伴って向かう事にした。
のびのびTRPG マジック 公式サイト
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