世間では毎週スーパーの米の値段（正確には売れたコメの値段）が下がっていると報道されているが、それは備蓄米効果でも何でもないと考える。単に精米してあるから、いつまでも保存できないので、安くしてでも片づけないと処分に困るからである。おそらく７月までは在庫処分価格にまで下がると予想するが、決して備蓄米効果ではない。いつまでも精米済みのコメを並べておくわけには行かないのである。そろそろ沖縄から新米も入荷するだろうし、金持ちの消費者も多いから新米を買う人も多いはずだ。いつまでも古米を並べておくわけには行かないのが、生鮮食品を扱うスーパーのプライドだと考える。

記事にコメ民間輸入が過去最高とあるが、良いことではないだろうか。民間輸入は、家庭より外食産業向けだろうから、どんどん安いコメを提供しなければならない事情がある。だから安いコメを食べたければ外食産業用の輸入米を食べれば良いのだ。一方で日本米の美味しさを堪能したい人は、少しくらい高くても買えば良いのである。何でもかんでも安くすることは間違いだ、日本のコメが美味いと思えば国内産を買えば良い、安いコメが食べたければ輸入米を買えば良い。だからコメの値段は、高いものから安いものまで多様に並んでいたほうが選びやすい。今はコメも自由市場だ、政府がとやかく言う必要は無いだろう。

いつまでも赤字の稲作を続ける農家はいなくなるだろうから、いつまでも安い国内産を販売することは不可能だろうと考える。我が地元農家も自家用に田んぼを持っていただけだから、儲けなど考えていないので、今はほとんど誰も米作りはやっていない状況だ。たぶん全国的にも同様な傾向になってきていると考える。

今日の空模様だが、南の高気圧は九州の南に移動して縮小しており、東の高気圧はいっそう東へ移動したため、関東は気圧の谷になりやすく、雲が多くなるので日差しは弱くなるが、蒸し暑いことに変わりない。梅雨前線が大陸から日本海に移動しているので、週末から梅雨が戻ることになる。気温は３０度くらいで推移するだろう。