Nicotto Town


モリバランノスケ


ツツジの話#2

今朝は、天まで抜ける様な青空である。まだ
四月だが、GooldenWeekに入っているので、正に五月晴れであろう。我が庭や森の草木樹木も、空を仰いで、とても歓喜に溢れた表情をしている。眺めている自分までが歓びが満ちてくる。

私は、ツツジの話を想い返している。昨日、彼と話をしている時、大鷹の(たかお)が、飛んできて、我々の側に降りた。何やら、ツツジと話をしている。ツツジとたかおは、お互いに相手を
(つつ次)(たか雄)と、呼び合う仲である。老クスノキの樹上を根城にして、各地を飛び回って得た様々な知識を、ツツジに話しているらしい。

少しの間を置き、ツツジが私に話し始めた。

○私が、この素晴らしい庭に、お世話になる前は、確かに、首都圏西部の旧甲州街道の植え込みに息づいていました。でも、更にその前の故郷は、埼玉県の植木農家の畑でした。そこで、Familyで楽しく、暮らしていたのです。

私には、兄弟姉妹が居ました。姉が一人、弟が二人、妹が一人です。私が、旧甲州街道の植え込みに、お世話になったのと同時期に、姉は、静岡県浜松のフラワーパークに、上の弟は茨城県のひたち海浜公園に、下の弟は愛知県の愛知県民の森に、妹は神奈川県鎌倉市の東慶寺に、夫々移りました。

私は、皆はどうしているだろう、と想う事がありました。しかし、今は、たか雄から、折に触れて、元気な様子を聞き、安堵しています○

ツツジは、ここまで話すと、宇宙の一点を見つめるかのように、しばし沈黙した。




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