Nicotto Town


モリバランノスケ


クヌギくん

眩しい光を放しながら、朝の太陽が房総の山並を昇ってくる。時刻は午前5時30分である。アラー厶を掛けて、起床した。理由は、東京の杉並から着ていた、娘のTさん、孫のTくん、を
早朝7時25分のバスで送り出す為である。

二人の来訪は、都会の喧騒を離れて、心と体をリラックスさせる事に在るのは間違いない。が、最大の目的は、クヌギ君の様子を伺い彼を元気づける為である。クヌギ君は、孫のT君が、
近くの公園で拾ってきたドングリから育てた。
最初、小さな鉢で育てていたが、思いのほか、成長が速く、昨年の夏に、こちらに移植した。

しかし最近、元気が無い。この前、クヌギ君から聞いたのだが、どうも、夏季の移植が、彼には過酷だったようなのだ。その様子を、娘親子に知らせていた。二人は、それを聞いて、余計にこちらに来る気持ちが、強く成ったらしい。

娘のTさんは、起床すると、クヌギ君に会いに
ログハウスを出て、庭に降りた。昨日の若葉に続き、別のを見つけて、更に安心したらしい。

T (クヌギくん。お早よう!)
ク (お早う御座います)
T (今朝の気分はどうですか?)
ク(貴方に励まされて、とても良いです)
T (今、新たな若葉を見っけました。これなら、
  もう大丈夫ですね!)

二人は、(リラックス出来た。ありがとう)、と、言い残して、バスに乗る為ログハウスを出た。




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