【小説】紫翼のジーナ~2~
- カテゴリ:自作小説
- 2010/11/08 22:04:47
『紫翼のジーナ』1-②話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ
翼人族の若い男が吼える。
「だいたい、お前の眼 メニア族だろ?都会の大種族様のお前らがなんでこんなとこいるんだぁ~?」
「貴様には関係のない事だ。私の部下にした事は不問とする。さっさとどこかへ立ち去るがよい」
「は!さっきはあのメスを殺そうとしたじゃねぇ~か。今度は俺が相手になってやるぜぇ~」
「世間知らずの翼人族め。世の中の広さを思い知るがよい」
メニア族の男はそういうとすぅーっと手を前にかざして唱える
「ヘパイトスの御霊の元に我は願わん、いま炎よあれ!」
すると伸ばした手から真っ赤な炎が渦をまきながら立ち登っていく。
「は!遅ぇぇ~」
翼人族の男は歯をむきだしにするほど大口をあけて怒鳴った。
すると男の前方から無数の水玉が現れ、猛烈なスピードでメニア族の男に向かっていった。
「ヘルメスの御霊の元に我は願わん、いま彼方へ!」
メニア族の男が瞬間見えなくなった。いや、はるか上空に浮いている。
「は!良くよけたなぁ~、でもちょっと当たったな?だからお前らの使う魔法はトロイんだよ。いちいち呪文を唱えないとダメだからなぁ~」
メニア族はゆっくりと降りてきながら答えた。
「そうだな、貴様らは思考するだけで攻撃魔法が使えるんだったな。それこそが翼人族の優位性か」
「そういうこった!俺と出会っちまったことを後悔しな!俺の水玉は当たると痛ぇ~だろぉ~?」
またも、無数の水玉が浮き上がり、一斉に敵の体を貫こうと突進する。
だがメニア族の男がニヤリと笑って、腕をふった。
「疾っ!」
すると、水玉は全てメニア族の男のまえで消滅してしまった。まるで見えない壁に吸い込まれるようにも見えた。
「なにぃ~~~?どういうこったぁ~?」
「だから、世間知らずだというのだ。私が持っているのは賢者の杖。このアイテムがあれば詠唱無しで魔法が使えるのだよ」
「ふっざけんなぁ~~!」
紺碧の眼に殺意が湧き上がる。
すると、今度は水玉の変わりに蜜柑ほどの大きさの火の玉が出現する。
「ほぉ、水だけではなく火もつかえるのか。希少な翼人族の中で更にすくない有色種であるモノを殺すのはしのびないのだが。いかしかたあるまい」
すっと腕をふるい小さく叫ぶ
「疾っ!」
すると雷に似た閃光が翼人族の左羽に直撃した。
パンっと乾いた音がして、落下する。
「くっそぉ~~~」
苦虫を噛み砕いた顔をして倒れた。あまりの事にリンが駆け寄る。
「だ・・大丈夫・・・・?」
「うるせぇ・・・どけメス!片方の羽に当たっただけだ! 」
「きゃ!」
男に突き飛ばされてリンはまたしりもちをついた。
しりもちをついた時、ふと手に当たるものがあった。
先ほどの雷の攻撃でちぎれた羽がいくつか散乱している。その中にひときわ大きな羽があった。
周りの紫色の羽ではなく、その青い色は抜けるような青空に似ている。
「わぁ・・・綺麗・・・」
思わずリンはその羽を手にとってよくみた。
すると手の中の羽は青白く輝きだした。と同時にリンの体も同じように輝きだす。
「え?何?何がおこってるの?」
強烈な閃光とともに、青い羽はリンの身体の中に溶け込んでいった。
リンの鼓動が高鳴り、光はリンの身体全部を包んでいた。
あまりの事に動きをとめていたメニア族の男が我に帰った。
「何事だ、この光は。ええい。忌々しい二人まとめて消し去ってくれる!」
腕を大きく振りかぶる。
同時に、翼人族の男がリンの腕を取って叫んだ。
「なんだ?メス!お前どうなてるんだ?おい!」
グイっと腕をひっぱられるリン。すると青白い光は金色に変化し、翼人族の男と共に輝きだした。
「うわ~俺までどうなってるんだー」
「疾っ!」
再度、雷が二人を捕らえる。だが、大きな電流はすべて弾かれてしまった。
「なんと。私の雷が跳ね返されるとはどういうことだ」
深紅の瞳に戸惑いの色が浮かぶ。
金色の光は急速に収縮した。光が完全に消えると、リンの姿はなくそのかわり無くなった羽が復活していた。
「は!なんだかわかねぇーが、力が沸いてきたぜぇ~」
翼人族の男は両手を合わせて前に突き出す。両手の先が淡い金色に光りだす。
「おりゃぁあ!」
眩い光の一撃がメニア族の男に向かって空間を引き裂きながら向かった。
「ぐっ!間に合わん!!」
体をひねって避けたが、左肩を光が貫通した。
「いかん・・・ダメージが大きい・・・」
男は魔法を詠唱する。
「ハデスの御霊の元に我は願わん、いま漆黒よあれ!」
男の体の周りに黒い霧がまとわりついたかと思うと、体が闇に溶けていった。
後には静寂が残った。
「は!ざまぁみろ・・・・・・・」
そういうと、翼人族の男はそのまま前のめりに倒れた。
倒れたあと、一瞬光り左の羽がリンに変化した。二人とも重なった状態で気絶している。
しばらくすると、物陰から違う男が現れた。
男は倒れた二人をみて、
「困ったことになったな」
とつぶやいた。
うん、やっぱり初登場からカッコイイよね!>物陰から見ていた男w
この第一話を読むと、リンとジーナのファーストコンタクトが印象的なんだけど、
やっぱり気になるのがコレ
>湖と薬草しかないこんな田舎に自分を殺さないといけないほどの用事って何だろう
偉そうな態度のメニア族のオジサマ達は、何をしに来たのだろう??
ま、偉そうな態度ではジーナも負けてないけどねw
そうそう。そういえばね、
llyn(リンって読める?w)ってケルト語で『湖』って意味だよー
さて、私が読み返すのが早いか、
最新話の更新が早いか・・・・
楽しみにしておりますよ~んw
んで、この二人の因果関係が気になるね☆
でも、セリフがしゅーさまのイメージだわあ~
いいぞ、みろりん!
すごいなあ、さすがだねー^^
がんばにゃーーー♪
すんなりはいって・・・すんなり読めました^-^
尊敬の眼差し・・・むけちゃいそうにナリマシタヨ!
ややっ・・・尊敬しちゃいますwww
1・2続けて読んだけど・・・早く続きがぁ~読みたい!!
がんばって・・・アップしてくださいませ
うーん・・・もうミロリンて呼べなくなりそう^^;;;
ほかの呼び名考えなきゃ><
次も楽しみww
さて、これからがホント楽しみでーすww
戦闘シーンは書くの難しいよね~
勢いをなくさずに説明……あー、上手くなりたい><ww
アニメのように 姿や色が うかんでくるようだったよ。
あー、説明くさい文章が並んだなぁw
なのに、いまいち状況がわかりづらいですね
スミマセン
うーん、戦いのテンポがムズい・・w