【小説】紫翼のジーナ~17~
- カテゴリ:自作小説
- 2010/12/09 10:42:37
『紫翼のジーナ』6-④話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ
衝撃の真実を目の当たりにして、リンとそしてジーナが一緒に声をあげた。
「えー!アタシ死んじゃいうのやだー」
「ふざけるな!俺の能力がこのメスと一緒に消えるだとぉ~」
ジーナの発した言葉にリンはすぐさま反応する。
「ちょっと!アタシの命より核羽ってのが大事なの?!」
「は!そうは、言ってないだろうが」
「この、ぶわぁかー!言ってるのも同じじゃないの!」
「なにぃ~、俺は自分の力が無くなる訳にはいかないんだよ!」
又しても、ぎゃいぎゃいと言い争う二人であった。
クロストはやれやれといった風に、
「まあ、リンが死なない方法が無いわけではないだがな」とつぶやいた。それを聞いて、
「本当ですか?もうーお師匠ったら脅かさないでくださいよ」とリン。
「俺の力はなくならないんだな?」とジーナが答えた。
クロストは間違えて紙を噛んでしまったような渋い顔しながら続けた。
「しかしなぁ、今のままだと、どうだろうなあ…」
「死なないんだったら、たいていの事は出来ますよ?アタシ」
とリンは笑顔で言った。
「難しいことなのか?」とジーナは腕を組みながらクロストに聞いた。
「いや、難しいことではない。と思うんだがなあ」
クロストは難しくないと言いながら、難しい顔をしている。
「結局、何をすればいいんですか?」
とリンは答えを催促する。
「少しくらいなら俺も協力してやってもいいぞ?」
と相変わらずなジーナであった。
「うむ。することは簡単だ。二人はいつも一緒にいればいい。具体的いうと一緒に暮らすと言うことだな」
と、真面目な顔でクロストは答えた。
しっかり、5秒間ジーナとリンは固まっていた。
「な・な・な・なんで、こんなのと一緒に暮らさないといけないんですかー!」と顔を真っ赤にしてリンが大声を出した。
訳がわからないという顔のまま、ジーナはまだ固まっていた。
「落ち着けリン。別に一緒に暮らすといっても夫婦になれとか、接吻してろとか、一緒の布団で寝なさいなどと言ってるわけではない」
「お師匠!なんてこと言うんですかー!!」とリンは耳まで真っ赤になりながら抗議した。ちなみにジーナは腕を組みつつ、あさっての方を見ていた。
「つまりだな…」と言ってクロストは話を続けた。
異種であるリンの体に取り込まれたとはいえ、ジーナの核羽は無くなっている訳ではない。寂しがり屋とはクロストの言葉のアヤではあるのだが、本来の持ち主であるジーナが近くにいれば少なくとも核羽はリンの生命エネルギーを吸い取るような事はしないらしい。
と、クロストは言った。それに対しリンは一言、感想を述べる。
「お師匠、らしいってなんですか?」
「私も核羽に聞いたわけでは無いからな。経験則での話だ。私の経験について詳しく話すつもりはないからな」
「……はい」
そう言われては、なにも言えないリンである。
そこにジーナが口を出した。
「つまり、俺はどうすればいいんだ?」
「そうだな、ウチの空いている部屋を貸してあげよう。薬草についても私が教えるぞ」
クロストはにこやかに答えた。
「ふざけるな!俺は神官にならないといけないんだ!こんな所でせこせこ薬草なんぞ摘んでいられるか!」
「ほう、神官候補だったのか。すごいな」
「でも、このままじゃ無理だ…。ちきしょう!結局、俺の力は戻らない。クソ!モルトラのじじぃめ、訳わからねぇカードとかよこしやがって! 」
ジーナはモルトラ大神官からの届いたカードを机の上にパシンと投げつけた。
まだ、少し顔の赤いリンは、なにそれ?とカードを手に取ってそこに書いてある文字を読んだ。
「ねぇ?これどういう意味?」
「は!知らねぇよ。モルトラのじじぃが俺に送ってきたんだよ。意味はわからねぇ」
「モルトラ…さん?ってだれ?」
「大神官だよ。神官を束ねるクソ偉いやつだ。ヤツに頭を下げないと神官になれないんだよ」
「神官ってなに?」
「神官ってのは俺たち翼人族の代表みたいなモンだ。俺はそれを目指してるんだ」
「なんで神官を目指すの?」
「親父とは違うという事を見せつけるだよ!」
と、そこでジーナはハッとして
「うるせぇ、うるせぇ!関係ねぇー」と乱暴に椅子に座り横をむいた。
しばらく沈黙が続いた。カードをリンから受取り、文字を眺めていたクロストがジーナの方を向いた。
「ふむ、このカードに書かれていることだけからだと良くわからないな。どんな事なのか詳しく教えてくれないか?」
とゆっくりと言った。
しばらく躊躇していたようなジーナであったが、ぽつりぽつりとモルトラ大神官から言われた事をクロストに話始めた。
リンはジーナが話す内容の半分くらいはわからない事だった。
でも、先ほどの『親父とは違う』と言った時のジーナの顔と決意のある瞳を思い出し旅の支度をしないといけないのかなと、何を持っていけばいいのかなと考えていた。
個人的には、クロストさんの過去が知りたいでふ♪♪(笑)ww また読みに来まふねっ!
これは楽しみです。
リンの方は、ジーナに歩み寄るのはなんとかなりそうだけど、
ジーナはまだまだ難しそうですね。どうなることやら。
最初は そううまくはいかないものw
徐々に お互いの気持ちが 分かり合える
そうなっていくといいなぁw
次は冒険ですかな、楽しみー
ファンタジーには冒険がつきもの・・・
ごめんなさい、それが面倒になって冒険させなかった
事があるワタシです(笑)
冒険先の美男美女に期待しますーーww
師匠の過去・・・アレンジして作っちゃってねっw
ジ―ナとリンは、これから一緒に時間を過ごしていくうちに
少しずつ、お互いを認め合えるようになるといいな^^
ジ―ナはリンと出会ったことで、大きく成長しそうな予感♪
・・・リンは?
そういえば、クロスト師匠のところに身を寄せるようになった
その経緯も気になるなぁ…
クロストさんの経験則に基づく推論が正しい事を証明した暁には
彼の過去を・・・って、語ってはくれないんだろうなぁ、師匠^^;
相変らず、中途半端っぽい終わり方で申し訳ないッス。
まぁ、こうでもしないと冒険が始まらないかなーとw
ファンタジーには冒険がつきものですものねw