観光を済ませ、駅から宿への送迎バスに乗車。とても混んでいて、兄夫婦の赤ちゃんが心配でした。

あとから乗り込んで来た女子大生と思われるグループがにぎやかに「もっと奥に行って～！」と言い合っています。

しかし、そのうち１人が兄の赤ちゃんに気付いて「あっ、ダメだこれ以上は行けない。赤ちゃんいるもん！」大きな声を出したのでした。

すると「えっうそ見たい」「かわいいー！」「本当だ、かわいい！」と大盛り上がり。

混みあった車内の空気も和やかになりました。

彼女たちは、途中で赤ちゃんが泣きだした時も「そうだよね、混んでるから嫌だよね私も嫌だもん」と言ってくれて、ピリつかずにすみました。

赤ちゃんの泣き声をBGMに...

赤ちゃんの泣き声をBGMに彼女たちは話し続けます。

「保育園と幼稚園どっちにするか決めた？」 「保育園だとあれくらいの赤ちゃんたくさんいるよね？　かわいいー」

どうやら、保育や幼児教育を勉強中のようでした。

彼女たちにとっては、当たり前のことだったのかもしれません。こんなことがあったのも忘れてしまっているかもしれません。

でも、私たちの「初めての家族旅行」、赤ちゃんにとっては「初めての旅行」は、彼女たちのおかげで周りに委縮せずに過ごせたのです。ありがとうございました。

あの時のグループの皆さんが、夢を叶えていますように。

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