Nicotto Town


「さくら亭」日報


本日のお着替えと「祝もものき事務所」他茅田作品考


寒いんです。
寒いからアバにも暖かそうな格好をと思って
「ねこのてぶくろ」「ねこのずっく」(いずれも2011)でぬくぬくに。
黒のマフラーやショールを持っていなかったので
「じゃあネコを首に巻けばいいよね」
本物だったら重くて首肩が凝りそうだけどw
とかやっていたら黒猫づくしになってしまいました。
背景も炬燵のとか欲しいわ。


茅田砂胡の『祝もののき事務所』2巻が出ていたので
買うだけ買って読んでいなかった1巻と2巻、2日続けて読了。
茅田作品の面白さは乱暴にまとめるなら規格外な心身の持ち主が
一般人から見た常識はずれさを武器にしていくところだと思う。
超人が出てこない桐原家すらその例外ではない。
正直、『クラッシュ・ブレイズ』はそれまでもはらんでいた
メアリー・スー(美形すぎ超常能力ありすぎ万能すぎ周囲絶賛しすぎ)色が
あまりにも強く、いささかは鼻白むところがありはしたが
今度はまったくの新シリーズということで期待しつつ読み始めた。

1冊目では、
とある一族の、現代から見ると悪い方に非常識が物語とうまくかみあっていた。
主人公(?)は探偵……ともいえぬ探偵という意味では京極夏彦の榎木津に近いかも。
事件の真相をつかむためのヒントに意識せずぶちあたる「だけ」で、
推論や交渉は周囲の人間たちの役目。
まだいささか影が薄いキャラなどもいるけれど。設定は面白い。
2冊目はごく普通の会社員が狙われた理由をさぐる話。
いささか色々な意味でインフレしていって主人公たちを活かしきれていない印象。

茅田砂胡の作品は商業ベースのものはおそらく全部読んでいるはず。
面白い。面白いんだけど同時に不快も私「は」覚える。
先に書いたメアリー・スー的万能キャラクターズばかりが目立つこともだが、
女性キャラができすぎている。
この作者、「嫉妬する女」という存在が嫌いもしくは理解できない人かもとか。
大なり小なり人間は嫉妬する生き物だと思うし、
それに色恋が絡めば格段に身近な感情になる。
その嫉妬という感情がまるでない、もしくは切り捨てている女性しか出てこないから。
この人の書く女傑キャラは面白い。
普通ならばそんな風に割り切れる人間は稀だからこそスカッともする。
なのに「普通の女性」という存在自体を軽蔑し切捨てられている気になってしまう。
被害妄想じゃないかと言われたらそれまでだし、
そこまでラノベに期待するなってことかもと思ったりもするんだけど。
面白いからこそささいな疵が惜しいと気になるのかもしれない。

アバター
2011/11/29 01:37
茅田作品はそのドロドロからは解放されているので爽快ですよ。
巻数が少なめの『桐原家の人々』(ホームコメディ)や
『スカーレット・ウイザード』(スペースオペラ)が読みやすいかも。
ただ、『スカーレット・ウイザード』読んだ後に関連作である
『デルフニア戦記』『暁の天使たち』『クラッシュ・ブレイズ』読みたくなっても責任持ちませんw
『デルフィニア』は茅田氏の最高傑作だとは思いますが新書で全18巻+外伝2巻だし。

『茨の城』、息もつかせぬお話だったでしょう?
ラストのあのエロさはすごいですがw幸せならいいんじゃないでしょうか。
アバター
2011/11/26 01:54
私がはまったエヴァンゲリオンは、老若男女問わず全てのキャラが嫉妬も含めた
人間くさい感情をぶつけあうのが面白かったです。
でも、ドタバタコメディっぽい作品は、中途半端に嫉妬とか出さずに爽快感全開で
ノリで突っ切ってもらいたいと思うのですが、アレ? そんな作品が思いつかない?
もしかして、茅多砂胡作品はそういう意味で希少価値があるのかな~?
あずみさんのブログを読むと、書籍代がかさむ、これ不思議。w

茨の城、読了です! 最後はハッピーエンドでしたね♪  ← エッ? いいのか自分。w
ホラー映画みたいにハッピーに見せかけて最後にアクマがチロッと出てくるようなオチで、
紳士や母ちゃんが後日に2人に災いを持ってくる心配もなく、爽やかな読後感でした!? w



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