Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~アクアミント



わたしはアリス。
不思議の国に迷い込む永遠の少女。
わたしはチェシャ猫。
シマシマ柄の存在自体がリドルのような猫。
わたしは白うさぎ。
不思議の国を駆け抜ける足のはやいうさぎ。
わたしは帽子屋。
奇矯な態度でティーテーブルに君臨するもの。

わたしは4人の登場人物の全員であり、
わたしは物語の道化にして狂言回し。
それすらわたしの一部でしかない。

わたしにとって最大の謎はわたしだから。
誰にでもなれる。
なんにでもなれる。
もっと違う顔がわたしの中にはまだあるはずだから。

だから一人四役のお茶会の
ゲストはきっと5人目のわたし。



ルイス・キャロルの作中の中から飛び出して、
「アリス」という偶像が独り歩きしていると
思うことがあります。
概念としての、象徴としての存在になっているというか。
それほど魅惑される存在が「アリス」。

で、それらをぼんやり眺めていると、
行きつくところが私の場合、
内田善実の『星の時計のLiddell』になるのだけれど。

しかしあまりにも昔に読んだもので、
この作品そのものが私の中でひとつの概念になっているというか。
復刻ドットコムででも再販されないかなー。
今更読みたくても読めない悲しみ。


繊細な絵柄。哲学さえ感じさせる内容。
なんかこう、あまりにも尊い感じで、
コミックスを実は一冊も持っていない。
(ただし、既刊作品についてはすべて読了)
持っているのはチェリッシュブックだけなのだよ。
そしてそいつは漫画じゃなくてイラストポスター集なのだよ。
あまりに美しすぎて購入したわけだが、
数十年封印されているので状態確認すらこわい。

実は私がエドガー・アラン・ポーの詩に興味を持ったのは
この作品がきっかけ。
詩そのものがフィクションでドラマ。
そしてロマンティックなのに皮肉。
永遠の中二病罹患者にはたまらない。
すき。




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