Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~千夜一夜のその合間



色ガチャ25弾を回したら、あまりのダブりに心が折れた。
なんとか目玉の片割れが出た(両方出ることってほとんどない)
ので一応終了。
ニコ店のために、複数使用してみたが
天邪鬼なのであまり楽しくない。
あと、露出が多すぎる衣装はやっぱり苦手。









さて我が家には『千一夜物語』が二通りある。
マルドリュス版とバートン版だ。
一時期嵌ってたんでね…。

元々口伝だったものを集めた写本をフランスのガランが翻訳して
ヨーロッパに広まった。

こっから、むしろ物語より面白いんだが。
よければちゃんと調べるのおすすめ。

写本がね、ある程度は共通しているのだけれど
偽物やら創作やらどんどん追加されちゃってて。
何しろガラン氏が「タイトル通りに千一話あるはず!」って信じてたし。
で、信じて探して増えるんだけど
怪しいものが一杯。
何せ、アラジンなぞ写本が見つからないものがあったり。
あんなに有名なのにw
元々が口伝だから、伝言ゲーム状態で変わっていくから
「正解」もないのだ。

で、大本のアラビア語写本から沢山の人物が翻訳して各国で出版された。
そ・れ・が。
結構、別物になってしまっていたりするw

私の所有するマルドリュス版とバートン版は、その中でも有名どころ。
な・ん・だ・が。
どちらもクセが強すぎる。

私はマルドリュス版の方が好きです。
こちらは明治時代に翻訳されて発禁扱いされたというw
残虐さとエロさで。

そしてバートン版は。注釈が本体。
しかもかなりバートン氏の独断と偏見に満ちておりまして。
中身も結末とかほぼオリジナル?

まあ興味あったんで読み比べもしたかったし
二種類そろえたんですが。
懐的に東洋文庫のカルカッタ二版からの翻訳版は断念。
高いんだよ、東洋文庫…。
文庫と名が付くけどサイズは文庫じゃないし
値段も文庫じゃない。
商業的に成功するラインナップでもないし。
なので家には二冊くらいしかない。
扱ってる本屋も少ないしね。

バートン節がどうにも合わなくて途中までしか読めてません。
なのでマルドリュス版を一番読み込んでることになりますが。

一々、詩が煩い。
そんな美辞麗句いらねえから話進めろよ!
と、何度も思う。

そしてアラビアンナイトのキャラの皆さま、
全員、沸点低すぎ。
それくらいですぐ殺すんじゃねえ!
あと、貞操観念どうなってんだよ、
股緩すぎ! 即物的すぎ!

なんというか、文化の差と言いますか、
「物語」の骨子は良くても
民族的に理解が厳しい。

結果。
子供向きに出版されているものが
「物語」としては一番だったよ!
必ずしも原板が至高ではないと知った…。
そして自分が求めているのが「雰囲気」のみと自覚もした。

「千夜一夜」というタイトルの美しさが、
「まあロマンティック!」という気にさせられるけど、
結局のところ男女の閨での話なんで、
よく王様、寝ずに聞いてたなあ、とか
姉妹丼かよ、とか、
こちらの感想もシモ系に走ります。
つか、淑女にこんな下品な話をされたくねえ。
なんで大臣の娘がそんな話知ってんだよ!
それを喜ぶ王様もどうよ。
しかも妻に不貞されて女性不信のくせに。

あ、ちなみにですねえ。
エログロと言われるマルドリュス版も
そちらは期待できません。
殺ったか、犯ったか、という記述だけの古典ですから
現代人からすると微妙。

そういうのを求めて(?)
マルキ・ド・サドの作品読んで
「ないわ~」と思った過去が蘇りました。
正確にはサドに興味があったのではなく、
翻訳者の澁澤龍彦のファンだったので。
裁判にまでなった中身って気になるじゃないですか。
正直、読んだ感想として個人的に
芸術でも文学でもないと思いましたが。
ただ、否定はしません。
理解もしませんが。

で、おのれの求めるものは
グロでもサドマゾでもなく「耽美」だという結論に至りまして。
美しくないのは許せねえ。
ちなみに私にとっての「耽美」は赤江曝です。
反論は認める。


さて、なんの話でしたっけ?




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