Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


ユキ、おまえを愛してる(第1話)

第1章 出会い

雪が降っている。

夜の街のイルミネーションに花びらが舞うように雪が降っている。

その花びらが足元の柔らかい綿毛に落ちては消えていく。

私は猫。

真っ白い雪の中に溶け込むような真っ白い猫。

人間は猫のことをただの動物だと思っているが、ほんとうは別の世界の猫の国からやって来ているのだ。

私もちょっと人間の世界を見たくてやって来た。

それにしても人間とはなんと不可思議な生き物であろうか。

そう、あそこのゴミ箱からも、美味しそうな魚の頭が顔を出している。

あれは、鯛ではないか。

私は思わず鼻をクンクンさせた。

ちょっと足で頭をつついてみる。

鯛が口を開け、こっちを睨んでいる。

そうしていると、突然店のドアが開いて中から太ったコック姿の男が出てきた。

私を見つけると

「こらーーー!野良猫め!あっちへ行け!」

叫ぶと手に持っているゴミ袋を振り回した。

間一髪、ゴミ袋を避けた私は通りに逃げ出した。

しかし、そこは車の往来の激しい道路だった。

「ぎゃあああーーーー」

向かいから来た車に私は衝突して、歩道の方に投げ出された。


(お願い:この作品は小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)

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2012/01/22 22:29
かるめさん

これね、胸キュンのラブファンタジーなんだよ\(^o^)/
続きをお楽しみにね(●^o^●)
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2012/01/22 21:54
白い猫ちゃんはどうなってしまうのでしょうか(;うД`)
続きが気になります~!



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