Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


巨神ガンマーワン(13)

その2体目の物体は卵型で、下部の方が太くなっている。

よく見ると、卵型の上部に筋が出て来た。

その部分が、上方へパカツと傘のように開いた。

ババババババババーーーーーーーーン!

傘の部分が回転し出すと、そこから地上掃射砲が発射された。

シーコムの会場に銃弾が雨のように降り注いだ。

真鈴とケン坊の周りに居た家族連れが倒れ込んだ。

「ぎゃーーー!!!」

たくさんの人が銃弾に撃たれ悲鳴を上げた。

ー真鈴ちゃん、それはMM団のキラーエッグよ!早く逃げて!早く・・・ー

海獣イプシロンツーの声が響いた。

しかし、海獣イプシロンツーは弱っているようだ。

真鈴はケン坊の手を引くと、シーコム水族館の建物の陰に隠れた。

キラーエッグは卵の下部からキャタピラを出した。

そして、地上掃射砲を発射しながら真鈴とケン坊に近づいて来る。

ババババババババーーーーーーーーン!

シーコム水族館に蜂の巣のような穴が開いた。

このままでは2人は地上掃射砲の餌食になってしまう。

「おねえちゃん!!!」

ケン坊が真鈴にしがみついた。

キラツ

その時ケン坊は空が光ったように見えた。

見ると空中に光がある。

ーケン坊、僕は地獣デルタスリー、僕は君の友達、勇気を出すんだ!-

3体目の意志を持った宇宙金属が現れた。

なんと!ケン坊が3人目の光の宇宙種族の遺伝子を持つ者だったのである!





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