ブラボーさんの日記 | ニコッとタウン

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✪ぬいぐるみ　(前)

カテゴリ：30代以上
2012/02/21 22:20:38

真夜中、うららは目を覚ましました。
ボソボソボソ・・・・・、モゴモゴモゴ・・・・・。
誰かが囁いているような声が聞こえます、
うららは素早く目を開けました。
でも、ほんの少しだけ遅かったようです。
ぬいぐるみたちはじっとしています、何も話してかんかないみたいに。
一言も、一度だって話した事なんてないふりをしています。
うららは思いました、
こんどこそきっとこの目で絶対見るんだもん。
聞こえたのょあなた達の声が、
知ってるのよ生きてるんでしょ。
お母さんが階段の下で言います　「うらら、もう１２時ょまだ起きてるの ? 」
「ぬいぐるみに起こされたのょ」うららは言いました。
「早く寝なさい・・」お母さんは言いました。
次の日の夜、真夜中。
うららは話し声を聞きました、チューチューチュー・・・・囁いているみたい。
ブッブッブッブッ・・・・・、文句を言ってる。
うららは素早く目を開けました。
でも、ほんの少しだけ遅かったようです。
ぬいぐるみたちはじっとしています、何も話してなかったかのように。
一言も、一度だって話した事なんてないふりをしています。
うららは言います、
こんどこそきっと今度こそこの目で見るんだもん。
聞こえたのょあなた達の声が、
聞こえたんだからお話してたの知ってるんだから。
知ってるんだからあなた達でしょ、
知らんぷりしないでょ。
トン・トン・トン・お母さんが階段を上がってきて言いました、
「うらら、今、話し声が聞こえたんだけど」
「私じゃないわ」うららは言いました。
「早く寝なさい」お母さんは言いました。
次の日の夜、真夜中になってもうららは眠らないで待ってました。
ぬいぐるみたちが話し出すのを、
でも、チョツトうとうとしてしまいました。
クスクスクスクス・・・・・・・・、ムフムフムフムフ・・・・・・・・・・。
笑い声。
うららは素早く目を開けました。
でも、ほんの少し遅かったようです。
ぬいぐるみたちはじっとしています、クスクスわらつてなんかないみたいに。
クスリとも、一度だって笑った事なんてないみたいに。
うららは言います、
もーぅ、
こんどはキット絶対こんどこそこの目で絶対見てやる。
聞こえたのょあなた達の声が、お話してたでしょ。
聞こえたんだから、笑ってたでしょ。
こんどこそ、見てやるんだから。
ドン・ドン・ドン・お母さんが急ぎ足で上がってきました、
かなり怒っています。
「あなたみたいな小さな子が、こんな時間にどうして騒いでいるの !! 」
「ぬいぐるみょ !! 」うららは叫びました。
「また騒いだら、今度こそ、怒るわょ」お母さんが言いました。
次の日の夜、真夜中。
うららは夢を見ているのかと思いました。
夢の中でおかしな声が聞こえました、大勢で歌っているようです。
でも、うららはすぐに気づきましたそれがぬいぐるみの声だって。
うららは素早く目を開けました、
でも、ほんの少しだけ遅かったようです。
ぬいぐるみたちはじっとしています、歌なんて歌った事なんてなかったように。
うららは考えました・・・・・。