Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

おやつ

三丁目の駄菓子屋さんで、
帰り際におやつを買った。
鞄の中で音がする。
いい音だ、
カラカラというお菓子の音。

あなたは真面目なものの受けとめ方をする、
そういうところがとても好きです。

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そら

雲と空にはさまれて、
波の音もきこえない。
退屈が見えそうな、
私の横顔からため息。
ふたりだったら、
どんなところだって楽しいのに。

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しろく

あなたは私の白い帽子をとって、
笑いながら駆けていった。
折からの季節は冬すべてが白く光り輝き、
物憂げに私はすべてをなくしてもいいと思った。
なくしてもいいすべてが光り輝くすべてだったら、
私はこんなに泣き顔ではなかった。
こない電話をあきらめて、
忘れたはずではなかったか、
こんなところに来ても...

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マイホーム

ただいまー・・・と言って帰ってこれる場所がある。
だから安心して出かけられる。

いつもの空気にいつもの匂い。
馴染んだその空気に匂いを嬉しく思う。

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こんなもの

宵闇が迫る頃、
怪しい店にはいつものアホ三人。
飲むほどに酔うほどに、アホ話に花が咲く。
さてさて今宵は、お土産にもらうならこんなものがいい。
ピノキオのこわれた鼻の先っぽ。
長靴をはいた猫の口ひげ二本。
親指姫のゆりかご。
これだけは解説を入れよう、
クルミの殻の中に薔薇のシーツ代わりに花びら。
...

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