太陽星人 オメガフレア(パイロット版10話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/06/11 16:12:47
ギュルギュルギュル・・・
ドガーーーンドガーーーン
ババババババ・・・
電磁気シールド遮蔽扉の向こう側でもの凄い音が聞こえる。扉を守っていたベルヌ将軍が倒され、ゲル星人達が扉を壊そうと猛攻撃をしているのだ。この扉は特別なエネルギーで封印された王宮の最後の守りだ。
この王宮の中には、侍従であるたくさんの女官達とその子供達が避難していた。
ズドーーーン
扉から大きな音がする度に女官達は震え上がった。
「怖いよ~~~。」「え~~~ん。」
子供達はみな怯えて泣いている。
「さあ、みんなで歌を歌いましょう。」
王妃はみなを励ますように言うとパール星の歌を口ずさんだ。
侍従長がオンタリオン王の傍に近づき子供達に聞こえぬよう小さな声で囁いた。
「王様、あと少しで電磁気シールド遮蔽扉が破られてしまいます・・・。」
オンタリオン王は悲しげであるがしっかりした声で言った。
「・・・皆の者聞いてくれ・・・ゲル星人達がもうすぐ入ってくる・・・もはや防ぐすべはないのだ。宇宙の平和の為に、タキオニウムを渡す訳にはいかない。・・・最後のあれを使うしかない・・・」
侍従達の中からすすり泣きが起こった。
オンタリオン王は王宮のコントロールパネルの前に進むと厳重に封印されたロックボタンを外した。
パール星は地下深くにタキオニウムで動くエネルギー動力源がある。パール星の電磁気力は全てここで生まれている。このロックボタンを押すとタキオニウムを覆っているジルライト防御版が外れ無限増殖するのだ。そして、惑星が爆発する。
「王妃よ。こっちに来てくれ。」
王妃はしずしずと歩み寄るとオンタリオン王が置いているロックボタンの上の手の上に自分の手を重ねた。
「皆の者、今までありがとう・・・暗黒大帝ゾルバはテラに行ったマモル王子が勇者オメガフレアの力を借りて必ずや倒してくれるだろう・・・宇宙に平和あれ!」
王宮に居る者侍従と子供達全てが胸の前に手を合わせひざまずきお祈りをした。
王と王妃は顔を見合わせうなずくと手に力を入れた。
・・・そしてついに・・・ロックボタンは押され、パール星は大爆発した。
宇宙に大閃光が走った。子供達の祈りの中で、美しい花火のような光の花弁が散るようにひとつの惑星と人々が宇宙から消えた・・・そしてしばしの後・・・黒々とした宇宙空間に何事も無かったように静寂が訪れた・・・
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みんな死んじゃった(ToT)/~~~
星が爆発してみんな消えたの(;O;)
王宮は星ごと爆発してなくなっちゃった(;O;)
これで前半の物語は終わりなんだよ
(完)
かわいそうね。。。爆破したんだ。。
もう王宮歯誰も居なくなったんだ^^(@_@;)
これからどうなっていくんでしょう・・心から冥福を祈ります。w