Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


連続紙芝居 やまとの聖者✡水晶髑髏 第3話

見よ!水晶髑髏と名乗った怪人物は、頭が水晶の骸骨だ!
体には、白地に赤の太陽の模様の入った鎧を着ている。
背には、真っ赤なマントだ。
腰には、刀の柄のようなものをさしている。

「瑠璃子よ。安心するがよい。美代はこの水晶髑髏が助けよう。」

「あなたは・・・」

呆然と立ちすくむ瑠璃子をよそめに、水晶髑髏は触手に向かうとつかんで引っ張った。海から伸びていた触手は持ち上げられその全体を現した。
尖がった胴体からたくさんの触手が出ている。

「いでよ!嗚璃陽金(おりはるこん)の刀!」

水晶髑髏は嗚璃陽金の刀の柄を天にかざした。柄の先端には大きな水晶が付いておりそこからプリズム光が発射された。

「ロッククリスタル!変化(へんげ)!」

プリズム光は透明な光の刀になった。水晶髑髏は嗚璃陽金の刀を美代をつかんでいる触手に振り下ろした。

ギャギャギャギャー

怪物の触手から煙があがり、美代は空中に投げ出され海に落ちて行った。しかし間一髪、海に飲み込まれる瞬間水晶髑髏の腕の中に抱きかかえられた。

触手から煙をあげている怪ロボットの頭頂部が開いたと思うと、中から何者かが現れた。顔になにやらお面のようなものを付けている。

「水晶髑髏め!よくもこの鉄面鬼(てつめんき)さまの邪魔をしてくれたな!黒髑髏(くろどくろ)さまの命により世界征服に邪魔な世界中の愛の子を抹殺するのだ!」

「愛の子は、この世界に愛と誠実な心がある限りこの水晶髑髏が守ろうぞ。」

水晶髑髏のひとみが輝いた。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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