コスモナイン(9人の賞金稼ぎ) 3
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/28 23:12:24
フライマンの蠅の複眼が残忍な動きをしている。銃を突き付けられた娘はシトン星人だ。シトン星人は耳の長い宇宙人で、兎のような両耳を頭の後ろまで倒しているおとなしい種族である。皮膚の色は青く透きとおるような肌で、まだ子供だが利発そうな目をしている。
「おばあちゃんを助けて!」
娘は叫んだ。
撃たれた老人は足から青い色の血を流して気を失っていた。
「このガキ!お前も蜂の巣にしてやろうか?」
フライマンは銃口で娘のこめかみをこづいた。
「まてよ、子供は離せ。」
ロボットPのレーザー光子銃をかまえたサイクロンジョーは言った。
「武器を捨てるのが先だ!」
フライマンは銃口をさらに強く娘に押し当てた。
「わかった・・・わかった・・・俺は子供は可愛いんだ・・・ピー・・・形態解除だ・・・」
「ピッポポ・・・リョウカイシマシタ。」
レーザー光子銃から頭両手両足が出てきてロボットPの姿に戻った。
「あまいあまい!賞金稼ぎさんもたいしたことないな!子供の命などゴミクズ同然よ!」
フライマンは娘に銃をあてたまま廊下を歩きだした。
「ガキ!こっちに来るんだ!」
しかし、フライマンが手を引っ張ろうとした瞬間、銃がはたかれ遠くに飛ばされてしまった。
「なんだこいつは???」
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