Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


コスモナイン(9人の賞金稼ぎ) 3

フライマンの蠅の複眼が残忍な動きをしている。銃を突き付けられた娘はシトン星人だ。シトン星人は耳の長い宇宙人で、兎のような両耳を頭の後ろまで倒しているおとなしい種族である。皮膚の色は青く透きとおるような肌で、まだ子供だが利発そうな目をしている。

「おばあちゃんを助けて!」

娘は叫んだ。

撃たれた老人は足から青い色の血を流して気を失っていた。

「このガキ!お前も蜂の巣にしてやろうか?」

フライマンは銃口で娘のこめかみをこづいた。

「まてよ、子供は離せ。」

ロボットPのレーザー光子銃をかまえたサイクロンジョーは言った。

「武器を捨てるのが先だ!」

フライマンは銃口をさらに強く娘に押し当てた。

「わかった・・・わかった・・・俺は子供は可愛いんだ・・・ピー・・・形態解除だ・・・」

「ピッポポ・・・リョウカイシマシタ。」

レーザー光子銃から頭両手両足が出てきてロボットPの姿に戻った。

「あまいあまい!賞金稼ぎさんもたいしたことないな!子供の命などゴミクズ同然よ!」

フライマンは娘に銃をあてたまま廊下を歩きだした。

「ガキ!こっちに来るんだ!」

しかし、フライマンが手を引っ張ろうとした瞬間、銃がはたかれ遠くに飛ばされてしまった。

「なんだこいつは???」


(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)




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