Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


コスモナイン(9人の賞金稼ぎ) 5

「おばあちゃん!」

娘は倒れている老人に駆け寄った。老人は気絶していたが、気がついたようだ。

「リル。無事だったんだね・・・」

「うん。ジョーとホタルおねえちゃんが助けてくれたの。」

「そうかい・・・良かった・・・良かった。」

「おばあちゃん!動かないで!」

ホタルはそう言いながら、老人の撃たれた足を布で縛った。

「応急処置はしたから、医者を呼ぶわ。」

「ホタル、後は頼んだぞ。俺は追跡をするが、蠅はどこに行ったか分からん。」

「リル。ジョーさんを手伝うんだよ。ジョーさん、このリルは耳の鋭いシトン星人の中でも特に耳が良いと皆に言われます。遠聴という特殊能力で、追跡出来るでしょう。」

「おばあちゃん、行ってくるね。」

リルは静かに目を閉じ耳に神経を集中した。普段シトン星人は兎のような耳を後ろに倒して耳を閉じることで大きな音を遮断している。リルは長い耳をゆっくり開いた。色々な音が聞こえてくる。その中にブーという羽音が聞こえてきた。

「こっち・・・。」

リルは非常階段の方に歩き出した。


(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)




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