Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


電光雷迅サンダーV(1)

キーン・・・

天まで抜けるような青い空が広がっている。

かん高い轟音を立てて銀色の翼は空港に降り立った。

空港はたくさんのSP(セキュリティポリス)と記者で溢れている。

地球平和会議の前折衝でK国のヌワマト大統領が来日したのだ。

花野 愛(はなのあい)は産まれたばかりの姉の子供の慧(あきら)を抱きながら歓迎と書かれた紙の旗を振った。姉の旦那さんは、小早川外務大臣で今日は一家でヌワマト大統領の出迎えに来ていた。

「あーぁ」

慧が愛の持っている旗に手をやった。

「あら、慧ちゃんも振りたいの。」

愛は微笑みながら慧に旗を手渡した。

「あぅあぅ」

慧は、一生懸命旗を振っている。

「慧は可愛いな。」

新聞記者の隼水 郷(はやみごう)は慧の旗を持っている小さな手を指で触った。愛とは以前取材で知り合った仲である。

「郷さんも早く子供をつくりなさいよ。」

「綾子ちゃん!俺はまだ独身だよ!」

郷はカメラマンの加藤 綾子(かとうあやこ)に苦笑いをした。

「あら、私が奥さんになってあげようか?」

「うひょーーー。」

郷は愛の後ろに隠れた。

「失礼ね。」

綾子は大笑いした。

その時、大統領専用機のタラップが降りてヌワマト大統領が降りてきた。

紙の旗が一斉に振られた。ヌワマト大統領は、手を振りながら出迎えの小早川外務大臣と姉の方に進んだ。しかし、その外で奇妙な動きをするものがあった。ひとりのSPがふらふら歩み出したのだ。SPは上着の胸を開いて見せた。体中にプラスチック爆弾を巻きつけている。そしてボタンに手をやった。

「宇宙神帝王さま!万歳!」

SPは大爆発を起こした。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉 広明に帰属します。)-♪(ノ⌒∇)ノ*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。




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