秘密指令 紅響子 シリーズ プロローグ2
- カテゴリ:自作小説
- 2014/05/03 06:10:03
ミイラ男は破れた包帯から現れた顔を慌てて手で隠すと、ジリジリと後ろに下がっていった。
ガシャーーーン
ミイラ男は、後ろの窓ガラスに飛び込んで外に転がり逃げた。
ブーーーーーン
バイクの音がする。ミイラ男がバイクで発進した音だ。
紅響子は、薔薇鞭を窓枠に向かって投げた。
シュッ
薔薇鞭は柄の部分に美しい薔薇の絵があり、その部分を操作する事により伸び縮みする。鞭の先端部分のとげとげが窓枠に巻き付いた。紅響子は、鞭にぶら下がって窓の外に飛び出た。
紅響子は、腕にはめている腕時計型バイクコントローラーに手をやった。
ブォーーーーーン
遠くからレッドローズSL(スピードオブライト)が無人で走って来た。この紅響子愛用のバイクはラジコンのように短距離であれば自動で呼び寄せる事が出来る。
紅響子は、レッドローズSLに飛び乗った。
「ジェットターボ発進!」
ミイラ男が100キロ以上でかなり遠くを突っ走っているのが見える。紅響子は、スピードをあげた。このレッドローズSLは日本に1台しかないという特殊バイクだ。カーブはその速度では曲がれないが、直線で短距離であれば500キロは出る。
ミイラ男の姿がぐんぐん近づいてくる。しかし、その時
ピーポーピーポーピーポー
後ろから、警察車両の音がした。
「前のバイク2台!止まりなさい!」
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