三丁目の本屋
- カテゴリ:30代以上
- 2014/10/04 19:46:35
目の前には黒板色の扉、それはまるで魔の森の入口。
私は思う、RPGゲームの始まりのようなワクワク感。
扉は軽く、そう綿のように軽く開く。
すぐそばにはカウンター、
その店の店主らしき人が不愛想に「らっしゃぃ」。
その声は、地獄の門番か魔界の案内人かと思うほどだ。
かすかに聞こえるBGMはどこぞの国の雑踏の音、
いやいやこれは森の音・・・海の上・・宇宙空間なのか不思議な音だ。
壁を覆いこむ本棚と足元に積まれた本の束、
これは売り物なのかと戸惑う私。
その中央にはゆったりとしたソファが置かれ、
書物の混じって並ぶ雑貨や古道具。
一瞬、雑然として思える店内だが目が慣れてくると、
ひとつひとつが意味のあるように思えてくるから不思議だ。
梶井基次郎を連想させる、本の上のレモン。
レモンか・・・毎日交換してるのかな、そんなことはどうでもいい。
私は本を手に取りソファに腰を下ろす、時間の流れは止まった。
目が疲れたので何気に天を仰いだ、
店主が描いた天井の絵が優しく目の疲れをいやしてくれる。
ジャングルだった私の脳内は整理され、
大草原のようになったところで一冊の本を買って店を出た。
街は夕暮れ、風が強く吹いていた。
安心できるソファー
その、ひとつがあれば・・・・
世界は広がる!! そう今は願いたい。
興味をそそられますね。一度行ってみたいです三丁目の本屋さん。
思い浮かべました^^
雑然とした中にある規律。
いいなぁ・・・
レモンもいい^^
どこにあるのですか~?
行ってみたい。
ブラボーさんの心の中にあるのかな*^^*