Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


蝦蟇丸地雷也変化✡がままるじらいやへんげ(3)

陽炎めがけて灸鼠の吹き矢から放たれた毒針が襲った。

陽炎は何とかかわしながら近くの松の木の後ろに逃げ込んだ。

シュ、シュ、シュ

たくさんの毒針が松の木に刺さった。

陽炎は腕に刺さった毒針で体がしびれてきた。このままでは全身に毒がまわってしまう。

早く解毒剤を飲まなくてはいけない。逃げなくては・・・。

陽炎はそう思った。

しかし、飛び出そうとした時格子の自在縄が足に絡んできた。

ズドン

陽炎は足を動かせず地面に転がった。

「ひひひ・・・いただいた。」

灸鼠は動けない陽炎めがけてととめの毒針を飛ばそうとした。

ガ~~~~~~~~~~ン
ガ~~~~~~~~~~ン
ガ~~~~~~~~~~ン

突然大きな音が鳴り響いた。木を叩く音が共鳴して頭の近くで鐘をつき鳴らすように響いている。

「いててて・・・。」

灸鼠と格子は鼓膜が切れそうになり頭を抱えた。

「忍法木霊叩き(こだまたたき)の術!」

木の陰から忍者が現れた。



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