時の精タイムゼロ(6)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/12/26 14:52:23
「美代子さま!その指輪はムゲンさまがこの次元に送られた曼陀羅水晶で作られています。私の仲間の指輪の精を呼び出すことが出来ます。指輪をこすってみて下さい。」
美代子は指輪に手をかぶせると、手を左右に動かしそっとこすってみた。
指輪から、モクモク白い煙が噴き出した。そして、煙はメイド姿の若い女の子の姿になった。
「ご主人様。クリスタルベティです。まだ見習いの精ですが・・・。ベティ・・・役に立つかな・・・。」
クリスタルベティは噛みつこうとしているスペーススネークを見た。
「あらー。こわいですー!」
「シャボンシールド!!!」
クリスタルベティの持っている曼陀羅水晶の杖の先から泡が膨らんで美代子と赤ちゃんとクリスタルベティを包み込んだ。
スペーススネークは噛みつこうとしたが弾力性のある泡に阻まれて噛むことが出来ない。
「ご主人様。ベティの術は見習いなので短い間しか持ちません。こわいですー。」
「クリスタルベティ、よくやった。あとは時夫さまがやってくださる。時夫さま。時針をお使い下さい。」
時夫はチクタクの針の秒針を回し時針をスペーススネークに向けた。
「エルデモールスフィア!!!」
時夫の持っているチクタクの針から猛烈な火炎が噴き出した。
その火炎はスペーススネークの頭を焼いた。
ギャギャギャガァーーー!!!
スペーススネークは大きな叫び声を上げると、次元の穴に逃げ戻った。
「今です!ご主人様!先程の秒針で次元の穴をふさいで下さい。」
「ルパッチデクール!」
チクタクの針から出るどろどろのものが穴をふさいで行った。
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