童話 原始の森の物語 星の馬編(12)
- カテゴリ:自作小説
- 2017/04/12 09:54:21
チコリはフウセンヤシを割ろうとしていました。
フウセンヤシの中には小さな粒々の実がたくさん入っています。
チコリは黄金鉄のナイフをフウセンヤシにつきたてました。
グシャ・・・
フウセンヤシは2つに割れて中から茶色の粒々が飛び出してきました。
チコリは一粒つまむとユリナの口に入れました。
ユリナの口の中に甘いチョコレートのような味が広がりました。
次は、ペロの口に入れました。
ペロの口の中に甘い味が広がりました。
「チコリにもね♡」
ユリナがチコリの口に入れようとした時、遠くの方からたくさんの人達が声をあげながら走ってきました。
「どいた!どいた!」
先頭を走る少年が叫びました。
ユリナはびっくりして実を落としてしまいました。
「うわっ!」
走って来た少年はチコリの食料を踏んでしまいました。そのあとを追ってきた星のたてがみの馬も踏みました。
「あっ!ぼくのごはんが・・・。」
走って来た少年は足を止め、ふりかえりました。
「ごめんよ。あの連中がこの星の馬のたてがみをとろうとしているんだ。」
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