Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


時の精タイムゼロ(11)

ザッザザ・・・ザッザザ・・・。

ヘルメットをかぶった兵隊達が行進をするように足を高く上げて歩いて行った。

兵隊達は、銃を抱えて空に銃口を向けている。

時夫と美代子は、街の小さい裏道の建物の陰からこっそりのぞいていた。

「あの兵隊達、顔が見えないね。黒いマスクのようなものつけてて怖いわ。」

美代子は時夫の後ろに隠れるように小さくなっていた。

「ご主人様。ここは、地球の終末に導かれる無数にある未来のタイムラインのひとつです。エンド大帝によって、過去のある事が変えられてしまった為に、このような未来になってしまったのです。この未来にお連れしたのは、変えられてしまった原因を探ってタイムラインを変える為なのです。」

「あの兵隊達のヘルメットに卐のマークがついているけど、ナチスと関係するのかな?」

街に居る人達は、おびえたように兵隊達が近づいて来ると隠れてしまう。

しかし、ひとり逃げ遅れた小さな女の子が転んでしまった。

「ワレワレノコウシンヲジャマスルノハダレダ。」

「コイツヲショケイスル。」

黒マスクの兵隊が女の子に銃口を向けた。

女の子は、ビックリしたように黒マスクの兵隊を見つめていて動けない。

黒マスクの兵隊は、女の子のこめかみに銃口を当てた。

黒マスクの兵隊が引き金を引こうとした時、街の陰に隠れていた少年が黒マスクの兵隊に体当たりした。

黒マスクの兵隊はその衝撃で突き飛ばされて横倒しになった。

それを見た黒マスクの兵隊がたくさん集まって来た。それぞれに銃口を少年と少女に向けている。

「時夫くん!助けてあげて!」

美代子が囁いた。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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