Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


巨神ガンマーワン(3)

迫って来る黒服の男は無表情の顔をしている。

黒服の男は、さっと手を胸の前でX型に手をクロスさせた。

周りに落ちていたガラス片が細かく振動し出しすと、空中に持ち上がった。

シュッ!

小さなガラス片が猛と真鈴に向かって襲い掛かった。

猛は真鈴を抱きかかえると、カバンを盾にした。

グサッ、グサッ

ガラス片が猛のカバンに刺さった。

「何者だ!」

猛が叫んだ。

「ワレワレハ、MM団(マーダー&マーダー)ダ。イセイジンノイデンシヲモツモノヲマッサツスルノダ。」

その時、猛の頭の中に声が響いた。

ーにげるっぽ!-

「逃げるぞ。」

猛は真鈴の手を取ると店の外へ走り出した。

冷や冷や屋の外は、帰りの人波で混雑していた。

その人波の足元の地面ががぐらぐら揺れ出した。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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