Nicotto Town


✪マークは作り話でし


帰り道

雑貨屋を出ると小雨が降りだしていた
濡れながら歩いて行くと
行く手に巨大な傘が開いている
何事かと近づいてみると
移動回転木馬の屋根だった
木馬は三台の小さなもので
その割に屋根は大きくて
雨宿りにこれ幸いと眺めて行くことにした
誰も乗っていないのに木馬は回り続けて
それはひどく哀しげに見える
その横手に木馬の番人なのか
恰幅のいい太鼓腹の老人が
「乗っていくかい ?」私に声をかけた
「なんなら音楽もならそうか?」
一瞬私は華やかな音楽を聴きながら木馬にのる
頭に描いてみたがやはり空想だけにして
「遠慮ますと」こたえて立ち去りながら
いつの日だったか幼い日にのった
回転木馬を思いだした
あの頃はいつまでも回り続けて欲しいと
想いながらのっていた私

アバター
2025/06/05 01:17
さけ美さんコメントありがとう

あるんですよ 移動回転木馬 私も数えて三度目の遭遇です(笑)
悪友の顔を見ながら お互いの 元気を確かめてます
こう言う場面にもってこいの人物でした
アバター
2025/06/05 00:27
時々登場のこの雑貨屋さんって、ブラしゃんの同級生さんが店長だったのね!
不思議感覚が、きっと昔から2人の共通項だったんじゃ、と勝手に想像。

そしてまた不思議人物現れる!?
移動回転木馬なんて古いイタリアやフランス映画の中だけのものだと。



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