彼女を待っていた、
あと一時間はかかるだろう。
クリスマスソング特集のA面は20分30秒、
B面は21分15秒。
懐かしいレコード、
針を落とすとシャリシャリと待ち遠しく鳴いている。
その間わたしは3杯のホットウィスキーを飲んだ、
2度目のビングクロスビーのホワイトクリスマスが流れた。
わたしは5杯...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
彼女を待っていた、
あと一時間はかかるだろう。
クリスマスソング特集のA面は20分30秒、
B面は21分15秒。
懐かしいレコード、
針を落とすとシャリシャリと待ち遠しく鳴いている。
その間わたしは3杯のホットウィスキーを飲んだ、
2度目のビングクロスビーのホワイトクリスマスが流れた。
わたしは5杯...
ある朝 花が言いました
わたしを
ちぎってもいいょ
おこらないょ
ともだちになろう
あしたも あさっても あそぶ !!
少しだけでいいから
君に気づいてほしい
だけど
少しだけなら
君は気づいているのかも知れない
今夜は満月だから
あなたに電話できそうな気がする
「オーケイ !!」私は強く承諾した、
失くすもの・・・指1本か、得るもの・・・数千万円のフェラーリか。
ジッポーの威力はすでに証明ずみだ、
この8年ただの1度も着火しなかったことはなかった。
「10回続けて着火したら、フェラーリは君の物だ」
と男は落ち着いて言った。
チョロイもんだと私は内心ホクソ笑...
サーキットの広大な駐車場に私はバイクを乗り入れ、
駐車スペースを探した。
たいしたレースでもないのに、駐車場はほとんど満杯だった。
わずかばかりのスペースを探してバイクを流していると、
真紅に輝くフェラーリが眼についた。
幸運なことに、横に程良いスペースがみっかった。
私はバイクを駐車させ、キイを抜...