Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

✪ どういうわけか 2

どういうわけか、
ある朝起きると枕がプールぐらいの大きさになっていた。
よく見ると、
ベッドは巨大なスタジアムくらいある。
どうしたのだろう ? 、
世界は膨張しはじめたのか。
私は叫んだ、
が・声はどこにも届かず自分の小ささだけが目についた。

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✪ どういうわけか 1

どういうわけか、
そのホテルはロビーだけがあって客室はどこにもなかった。
静かで、
何もかもが整っていて、
やわらかい光とかすかな音楽がある。
何人かの客がソファに身を沈めて、
本を読んだり目を閉じたりしている。
フロントにはときどき誰かがやって来て、
重い荷物を預けてゆく。
待ち合わせは厳禁。
飲...

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光放

夜 虫の音に

そっと耳を澄ましてみる

確かに夏の夜と静けさが違う

空には今日も月が出ている

優しい光を放している

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自販機

私が求めようとしているものは、
新しい未来か。
それとも、
無くした昨日か。
いったい、
どっちだろう。
自動販売機の前、
欲しいものと違うボタンを押した今。
ふと、
私はそんな事を考えた。

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✪ 夢想と現実

何世紀も夢想し、
ついに宇宙に浮かび上がった。
浮かんでみると、
そこはどこもかしこも絶景で自由自在。
実にすばらしい。
浮かんでみると、
そこはひっそりとしてがらんどう実にすばらしい。
しかし急に今日、
杏仁豆腐が食べたくなった。
テレビが見たくなった。
草花に水をやりたくなった。
横丁の店のみた...

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