柚子の香りが白い湯気と一緒に漂う、
透明なお湯に黄色い実ががっぷりと浮かぶ。
息を大きく吸い込む、
柚子の香りが胸いっぱいにひろがる。
冷たくなった体が徐々にあたたまっていく、
お湯を手で集めて顔に近づける、
かすかに柚子の香り。
手のひらの中でその実をやさしくつつむ、
はっきり柚子の香りを感じる。...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
柚子の香りが白い湯気と一緒に漂う、
透明なお湯に黄色い実ががっぷりと浮かぶ。
息を大きく吸い込む、
柚子の香りが胸いっぱいにひろがる。
冷たくなった体が徐々にあたたまっていく、
お湯を手で集めて顔に近づける、
かすかに柚子の香り。
手のひらの中でその実をやさしくつつむ、
はっきり柚子の香りを感じる。...
なにげなく見上げた空は、
果てしないほどに青く。
私の心は、
遠い日々に向かった。
いつからだろう、
夢はなんだろうなんて、
悲しいことを呟きはじめたのは。
ありがとう。
そんな言葉を聞くとはっとする。
街の中や電車の中、
思いがけない所で思いがけない人から。
その言葉を聞くと、
一瞬で充たされる。
嬉しくなるなんて意外と簡単、
そんなふうに思う。
そういう時、言葉の力がわかる。
会話の大切さに気づく。
言葉を発した人は、
そんなこと思ってないかも知れな...