濡れているような、ぽわぽわとした、
形の定まらない、ぷよぷよとした、
そういう玉が転がっていた。
転がっているといっても、地面に落ちているわけではなく、
空気の流れで回っている。
風に乗って、ゆらゆらと、
風に揺られて、ふわふわと、
そういうふうに漂っている。
近づいてよく見るとゆがんだ世界がそこに...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
濡れているような、ぽわぽわとした、
形の定まらない、ぷよぷよとした、
そういう玉が転がっていた。
転がっているといっても、地面に落ちているわけではなく、
空気の流れで回っている。
風に乗って、ゆらゆらと、
風に揺られて、ふわふわと、
そういうふうに漂っている。
近づいてよく見るとゆがんだ世界がそこに...
私は結婚するまでに、6人の女性とつき合った。
つまり、今の女房が7番目と言うわけだ。
ラッキィ・セブンってこと。
6番目の女の子は、宝石店の娘でとても金持ちだった。
しょっちゅう海外旅行に出かけて、
ティファニィって言う店とかに出入りしていた。
色々な宝石とか腕時計のプレゼントをもらったけれど、
私...
いっものキッチャ店の窓際の席に座り、
よくみがかれた窓から外を眺めてた。
強い風が吹いていた、
イチョウの木が大きく揺れていた。
コンビニの白い袋が生き物のように速いスピードで、
アスファルトの上を転がっていった。
白い雲の流れが速い、空は青く澄んでいる。
いちだんと寒く感じられる、
こんな日はコー...
今夜はしし座流星群だそうな、
今まだ雨が降っている。
夜中には雨も上がるとか、そんな予報だ。
夜の向こうは、秘密であふれている。
150億年もの昔から頭の上にある、
私の悲しみも喜びもみんな知っている✪。
キラキラ煌めく流星群の赤や青い星、
漆黒のビロードの夜空は宝石箱だ。
今夜も星見る幸せ。