いつもの酒場で待ち合わせ、
と言いながら飲み会ナンデスノーーーん。
ここのマスターは話上手だ、
「マスターって大嘘つきだょね」飲みながら私は絡んだ、
「はぃ、ほんと大嘘つきですょ」笑いながらマスターが答えた。
マスターは客を飽きさせない、あきれるほど嘘が上手だ。
今見てきたような嘘を何のためらいもな...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
いつもの酒場で待ち合わせ、
と言いながら飲み会ナンデスノーーーん。
ここのマスターは話上手だ、
「マスターって大嘘つきだょね」飲みながら私は絡んだ、
「はぃ、ほんと大嘘つきですょ」笑いながらマスターが答えた。
マスターは客を飽きさせない、あきれるほど嘘が上手だ。
今見てきたような嘘を何のためらいもな...
午前9時過ぎ、太陽はサンサンと私の家をあたため始めてる。
わたしはと言えばまだ夢の中を彷徨ってると、
家のベルがジャッパンベルミーーンと鳴る。
これは私の悪友がドイツのオミヤゲで買ってきたもので、
それを私が寝てる間に勝手に付け替えたのだ。
それ以来、私の家のベルはこの奇妙な音が鳴り響く。
最初は戸...
あなたが私を好きだったなんて知らなかった。
全然、気づかなかった。
本当に。
遊園地で抱きしめたのも、
そうしたかったからしただけで、
私はあなたが好きではないわ。
好きではないと言うか・・・、
嫌いじゃなくて、
どちらかというと好きだったけど。
それもさっきまでょ。
全然、愛してないわ。
そん...
わたしの手のひらで、
凍った雪玉が碧白くスパアクした。
散った結晶は数千の細い糸となって、
フィラメントのように輝いてる。
覗きこむあなたの瞳はまるで少女のようで、
思わず抱きしめた。
夜天に満月、
惑星のひずみを感じるの夜は夜会服をまとって劇場にくりだそう。
夜会に向かう人は不思議な音につられて、
私は笛吹きのあとを追うように歩いて行く。
その人たちが手にしているのはバニラとチョコシロップのソーダ水。
やがて劇場へたどりついた、
庭園の噴水で月の光が戯れている。
「輪の中で踊って...