奴の家は坂の途中にある、
今では珍しい風向計のついた三角屋根の白い壁の家。
屋根瓦は当時ではめったに使ってないルビィグラスと言って、
紅いビー玉のように輝いている瓦をのせてある。
昨日に私と草一のシチューを食べて、
忘れてた唯一作れるものがあることを思い出した。
それをどうしても作りたくなり、
そう...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
奴の家は坂の途中にある、
今では珍しい風向計のついた三角屋根の白い壁の家。
屋根瓦は当時ではめったに使ってないルビィグラスと言って、
紅いビー玉のように輝いている瓦をのせてある。
昨日に私と草一のシチューを食べて、
忘れてた唯一作れるものがあることを思い出した。
それをどうしても作りたくなり、
そう...
コンクリートジャングルに向けてひらけた空は、
夏の日ぽっく輝いている。
休日の街のざわめきは、
暑さの中に吸い込まれどこか遠くで響いていた。
太陽は真上にあり、アスファルトの照り返しがきつい。
街中にも色々なオアシスがある、
オープンテラスの椅子に腰かけて私は手にしていた本を開いた。
風は斜め向かい...
草一がシチューを作って遊びに来た。
コックも驚くその味、
一度でも草一のシチューを食べたならもう一度食べたくなる。
そんな不思議な味、まねできないものってたまにある。
たまたまもう一人悪友が遊びに来てて、食べてベックリしてました。
食べ終わってから、シチュー談義の始まりである。
何度も食べている私は...
三丁目の駄菓子屋さんで、
帰り際におやつを買った。
鞄の中で音がする。
いい音だ、
カラカラというお菓子の音。
あなたは真面目なものの受けとめ方をする、
そういうところがとても好きです。