人間はみんな心の奥底はとても弱くていい人だから、そんなに弱くていい人の心だけですべてのことに接すると、物事のすすみぐあいが悪いのでいじわるで怖い人のお面をつけてる。いじわるで怖い人のお面と、冷たくて自分勝手な人の服と、やきもちでわがままな人の靴と、気まぐれでけちんぼうな人の帽子と、うわさ好きで嘘つき...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
人間はみんな心の奥底はとても弱くていい人だから、そんなに弱くていい人の心だけですべてのことに接すると、物事のすすみぐあいが悪いのでいじわるで怖い人のお面をつけてる。いじわるで怖い人のお面と、冷たくて自分勝手な人の服と、やきもちでわがままな人の靴と、気まぐれでけちんぼうな人の帽子と、うわさ好きで嘘つき...
天気が急に変わったので、窓を大きく開けた。風はまだ冷たいけど空は青い、いつの間にか灰色の雲は風に流された。思ったよりも風は強く、雲は見る見るうちに形を変えていく。その雲の動きを見ていたら、つぎに恋したら楽しい恋にしようと思った。今日はこの雲を見て、強い風にあたり、頭の中の空気を入れかえます。ビューー...
やさしい人でした。どう聞かれて、それしか答えられません。乱暴で、強情で、弱虫で、独りよがりだったけど。どうしてか思い出すのは、やさしいとこばかり。他の誰にもそんなところは見せなかったし、誰も信じてくれないでしょうが。私にだけは時々とても、悲しいくらいやさしかった。ひどいところも確かにたくさんあったけ...
目が覚めた、雨が降り出してた。滴は球くなって窓硝子をつたい落ちる。バス停の前にはマックがある、制服を着た女子学生が花模様の傘をひらいた。一足先に雨に煙る町中に花が咲く。朝食代わりのコーンスープの底にれんげがあたる、少なくなったスープを透かして風景が見えた。
実家に戻ってきてから、生活のリズムが変わった。実家を出てからはどんな生き物とも同居していない、以前はラブラドールのナナがいた。まさに相棒でした、どんな時も一緒で頭のいいやつでした。冬の陽が射し込む茶の間にはナナの写真ががある、微笑んでいるような顔がこちらを見ている。