Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

リアル

頭の中ではうまくいくのに

どうして現実にならないんだろう


✪ 琥珀 2

三日月が笑ったような月になる夜、
彼女は睡蓮の花を小脇に抱えてあの人のもとに向かった。
あの人と歩いたことが今でも夢のようだ、
そしてお付き合いできるなんて。
足元には虫たちの合唱が聞こえる、
まるで私たちを祝うかのように。
そういえばあのとき彼は何か言いたそうだった、
私はそれを聞きたかったけど怖...

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✪ 琥珀

その彼女は、水玉のワンピースがお気に入りだ。
彼女はポケットからばらけたネックレスの粒をとり出し、
手のひらに乗せた。
べっ甲飴の色をした、少しいびつな球だ。
一粒ずつ色合いが違う、
縞模様が浮かんでいるものもある。
「これ、琥珀の球なの」
地面のずっと深いところから採れる宝石で、
蟻や小鳥の羽が入...

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梔子 その三

当時はガーデニアって、
何の花のことだか知らなかった。
従妹から聞いてわかったんだけどね、
西洋梔子のことをガーデニアと呼ぶ。
梔子と言えば、梅雨時に甘く匂う花だ。
その夏の香りを真冬にまとわせて、
その従妹はやってくる。
家の中に微かな梔子のコロンの匂いが広がる、
従妹が座っていたソファに近づくと...

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梔子 その二

私が幼いころ、
母がよく作ってくれた薩摩芋のおやつ。
薩摩芋を煮るのに、
レモン風味をつけて梔子の果をくわえる。
鮮やかな黄色にしあがり、
華やかな気分になる。
たまに食べたくなる、
食欲の秋だ。

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