無色透明の水晶玉の囁きを通して、
街中の音を拾って占う。
その占い師は蘭子、
今日もつまらない占いの注文ばかりとボヤク彼女。
つまらない占いってどんなょ、
浮気調査のようなものとかないものねだりとか。
あ~ぁ、彼が恋しい。
でも遅い、だょさっきまでここにあったのに。
手を伸ばせば、届いたかもしれない...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
無色透明の水晶玉の囁きを通して、
街中の音を拾って占う。
その占い師は蘭子、
今日もつまらない占いの注文ばかりとボヤク彼女。
つまらない占いってどんなょ、
浮気調査のようなものとかないものねだりとか。
あ~ぁ、彼が恋しい。
でも遅い、だょさっきまでここにあったのに。
手を伸ばせば、届いたかもしれない...
朝一で合図の花火が上がる、
近くの水天宮の縁日だ。
窓を開けると細い路地に向かって子供たちが歩いてる、
こちらの屋台は珍しく朝から店を開いているからだ。
物陰となった路地の先へ、
のぞき絵のようにほんの少しだけ見える。
今日は日曜日、曇りだけれど天気予報は雨。
傘を小脇に抱えて通り過ぎていく人々が見...
夜には酒を飲みながら今まで買い溜めた、
童話でも読みながら自分なりに挿絵を描いてみます。
静かな音楽でも聞きながら、
面白い空想に浸ります。
余計なつまらぬ空想は育てないようにします。
本を読みすぎて目が疲れてきたなら、
窓を開けて深呼吸しながら月を見ます。
そうだ、
なぜか見過ごされていますけど。...