幼少期に本を読んではよくうたた寝する私に、
母がかけてくれたブランケットがあった。
使い過ぎてボロボロになってしまい、
中々次のお気に入りが見つからずにそのままになっていた。
その人によってはブランケットなんて言う人もいるだろけど、
本来は睡眠中や気温の低い冬場に膝に掛けたりと暖かさを保つために作ら...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
幼少期に本を読んではよくうたた寝する私に、
母がかけてくれたブランケットがあった。
使い過ぎてボロボロになってしまい、
中々次のお気に入りが見つからずにそのままになっていた。
その人によってはブランケットなんて言う人もいるだろけど、
本来は睡眠中や気温の低い冬場に膝に掛けたりと暖かさを保つために作ら...
盆休み前同窓会の通知が届いた、何年ぶりだろうみんなに会うのは。
係りの人に案内されて奥座敷に入ると、懐かしい顔が揃っていた。
小さな歓声が上がり、思い思いに酒やビールを飲んでいる。
「もぅいちど乾杯」
誰かがそぅ言って座敷にいる全員がグラスを持ち上げ、
乾杯乾杯とあちらこちらで声が上がる。
誰もが出...
久々の街並みは相変わらずだった、
人混みの中にもまれながら歩く。
玄関の前に着くと大きなヒマワリが咲いてる、
去年の残りだろう元気にのびてくれた。
風に揺れながら笑っているようだ、
ヒマワリは父の好きな花。
静かな人だけどよく笑う人だった、
私のつまらないジョークに大きな声で豪快に笑ってくれた。
そ...
仕事のインターバル、部屋に戻ってしまうと出るのが辛くなる。
ならばその時間を使ってお買いものでもするか、サボリちゃうで。
CDショップ・・山達のアルバムが6年ぶりに出た、モチロン買いでしょ。
本屋を物色して立ち読みしてから、懐かし屋なるお店に鎮座する。
この店はかなりのマニアックだ、古い物から新しい...
とあるレストラン・・、
「クッショーン」
あのくしゃみはすぐに君だとわかった。
くしゃみをして首をかしげる癖、髪が短くなった以外昔のままだった。
「風邪でもひいたかな ? 」
「ええ・・そぅみたい」
私のななめ前の席、新しい彼氏は僕とはまるで違うタイプの男だった。
世の中にはずっと同じタイプを好きに...