いつものよく行ってた、ひなびたバーに足を運ぶ。客は品のある御婦人だけ、私は席をひとつあけ座った。「よかったら隣りに来ませんか ?」とお誘い、「はぃ、喜んで」とひとつ返事で・・スケベ心丸出し。ペースはそんなに早くないが酔いは早かった、「あなたは男のどこを評価します ?」と質問。男の私は一般的に答えると...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
いつものよく行ってた、ひなびたバーに足を運ぶ。客は品のある御婦人だけ、私は席をひとつあけ座った。「よかったら隣りに来ませんか ?」とお誘い、「はぃ、喜んで」とひとつ返事で・・スケベ心丸出し。ペースはそんなに早くないが酔いは早かった、「あなたは男のどこを評価します ?」と質問。男の私は一般的に答えると...
聞こう聞こうと思っていることが、やっぱり顔を見ると聞けなくて。私は自分の不安をあやふやにごまかしながら、いい方にいい方に考えて、あなたの愛を過信してしまっている。たったひと言でこわれてしまう、幻想の中の恋に、いるものだとしても、もう、仕方ない。私からはこわさずに、この恋をかかえて、あなたからも、逃げ...
中庭のテーブルが霧雨で洗われてる、椅子は庇に隠れてる。私は本を持ち、その椅子に腰かけた。天体の本だ、月食について。頭の中に宇宙をこさえて、太陽や地球や月をおいてみる。霧雨にサンダル履きの私の足が洗われてる、ついに本を読んでいる気分じゃなくなった。テーブルも庇の内側に避難させて、コーヒーを持ってきて白...
もしもこの空のムコウに夜の宇宙が広がっていて、静かにそして冷静に心というものを眺めてくれるなら。私たちがとても小さくて弱くて心細いものだと、見抜いてくれるでしょう。
帯留めがある、母が愛用したものだ。紫水晶の色が変わる話を聞いていたが、確かめるまで信じていなかった。母がお粧しをして、出かける時は決まって紫水晶の帯留めをしていた。銀座に買い物に出かけた時、フルーツパーラーに入った。ふかふかの赤い椅子、隣にはおしゃれな白髪のおばあさん。そのおばあさんの着物も素敵だっ...