家のチャイムが鳴るドッピンシャ~~ン、草一が付けてくれた不愉快になるベル。別にそんなに不愉快にはならないのだが、家に来た客人は揃って言う「変わった音色だね」確かに。扉を開けるとスーツ姿に下駄をはいた老人が立っていた、「少しお時間をもらえますでしょうか?実は私こういうものでして」差し出した名刺には「押...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
家のチャイムが鳴るドッピンシャ~~ン、草一が付けてくれた不愉快になるベル。別にそんなに不愉快にはならないのだが、家に来た客人は揃って言う「変わった音色だね」確かに。扉を開けるとスーツ姿に下駄をはいた老人が立っていた、「少しお時間をもらえますでしょうか?実は私こういうものでして」差し出した名刺には「押...
わたしがいる、あなたがいない。あなたがいる、わたしがいない。わたしがいるところにあなたはいない、あなたがいるところにわたしはいない。
わたしたちというわすれもの。
階段がアサガオのつるのようにのびている、その先端にひとつずつドアをこさえて。ドアは閉じている、だが私たちはそれを開けるだろう。言葉の迷路に迷い込んだら、言葉を消去してしまおう。キーボードの向かって、ワン・クリック。ゆるやかにカーブは閉じていく、振り返れば道はない。夜空にアサガオのつるのようにのびてい...
足跡が行ったり来たり、濡れた砂がどこまでも続く。思い出の中の夏は、まぶしく静かにあっさりと過ぎていった。水色の波。青色の海。空の青。空の白。空のうす紫。空のオレンジ。空のうす桃。