またたく星の
♕
星あかり
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星がまたたく君の頬
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
学生時代に一度だけ旅行したことのある、
異人館が並ぶ街。
また来たいと思っていたのだが、
仕事に追われた生活の中では難しくてすっかり忘れていた。
今回は仕事でたまたま訪れた。
そそくさと仕事を終わりにして街散策へ、
バスの中から眺めた古風な建物のある一角へ向かった。
そこは看板通りで外観を残したまま...
月が蒼く透き通って見える、
わたしのお勧めの場所がある。
都内で数少ない、とある場所。
汐を含んだ涼しい風がここちよい。
近代的な硝子とジュラルミンの高層建築に混じって、
プロバンス風の古めかしいアーチや柱がちらほら見える。
港に張り出した埠頭の突端まで歩くと、
天と海の境に水平線の先に貨物船や観光...
奴の家は坂の途中にある、
今では珍しい風向計のついた三角屋根の白い壁の家。
屋根瓦は当時ではめったに使ってないルビィグラスと言って、
紅いビー玉のように輝いている瓦をのせてある。
昨日に私と草一のシチューを食べて、
忘れてた唯一作れるものがあることを思い出した。
それをどうしても作りたくなり、
そう...