見つめ合った時間だけひとりの時間が深くなるなら、
この今の時間は、
あなたと共有している時間は、
いったい誰の時間だろう。
私たちの時間は私のもので、
あなたのものでなくて、
恋のものだ。
その恋を失ったときに、
私の中で失ってしまう時間というものを覚悟しなければ、
今あなたの口からぼれる愛の誓いに...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
見つめ合った時間だけひとりの時間が深くなるなら、
この今の時間は、
あなたと共有している時間は、
いったい誰の時間だろう。
私たちの時間は私のもので、
あなたのものでなくて、
恋のものだ。
その恋を失ったときに、
私の中で失ってしまう時間というものを覚悟しなければ、
今あなたの口からぼれる愛の誓いに...
母の実家を訪れる、ここは生垣をめぐらした家が多い。
以前にも書いたけれど、ここに来るとまた書きたくなる花の名前。
昔のように桑の実や夏茱萸をこっそり味わうことのできる、
唯一の場所かも知れない。
面白い花が多いので、花ぬすびとが多かったそうだ。
私の好きな花、
古めかしく大きな家の庭に見事な凌霄花が...
なぜ寂しいのか。
なぜ貧乏を感じるのか。
なぜ満足できないのか。
なぜ自己嫌悪におちいるのか。
なぜ人がうらやましいのか。
満足とはなにか、
喜びとはなにか、
悲しみとはなにか、
あこがれとはなにか。
それをつきつめて考えれば、
ほとんどのものがうらやましくなくなるはず。
青い夕べのグラスの中で、
流れ来る星はゆっくりとまわる。
その味は、
あなたの中で長い尾を引き、
そして二度とあらわれない。
不思議な飲み物の中味といえば、
赤やら青やら黄色の星たち。
星と炭酸水と混じったソーダは、
澄んだ冬の夜空の空気のようで、
月が昇る頃に冷たい氷を二かけら浮かべる。
グラスの...
大切な話をするとき、
相手の目を見て「わかるよ」としっかりとうなずく。
子供たちの「ねぇ、聞いて」には、
聞いてるよのポーズを込めて「うんうん」と大きくうなずく。
友だちとのお喋りは、
共感を気持ちを込めて「そうそう」とうなずく。
うなずきには色々な種類があるけれど、
なんてことのないお喋りでも大切...