のどかな声を上げて、
麒麟鳥が空を舞っている。
ケラケラの声が涼しげに響く中を、
無音のモーターカーが横切っていく。
運転手は先に車を降りて助手席のドアを開け、
座っている年老いた女性に声をかけた。
「おりおり村にようこそ」
静かに目礼をした女性はゆっくりと旅館カミラの中へと入っていく。
「よし、...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
のどかな声を上げて、
麒麟鳥が空を舞っている。
ケラケラの声が涼しげに響く中を、
無音のモーターカーが横切っていく。
運転手は先に車を降りて助手席のドアを開け、
座っている年老いた女性に声をかけた。
「おりおり村にようこそ」
静かに目礼をした女性はゆっくりと旅館カミラの中へと入っていく。
「よし、...
この変態な店には、胸派と尻派がいる。
右の席と、左の席に分かれているのですぐにわかる。
私はと言えば・・・どっちも好きなので、真ん中に座る。
でも、どちらかと言われれば・・・お尻かな。
女性のお尻は丸くて柔らかくクッションがよさそうで、
男を油断させてくれる何かがある (これは個人的見解なのであしか...
それからというもの、
私は毎日スープのことばかり考えて暮らしていた。
スープのいいところは、毎日飲めること。
毎日飲んでも、美味しいということ。
毎日がすこしずつ、違う美味しさであること。
そして、おまけもあること。
私の考案したスープの作り方を、
ここでひとつ紹介してみたいと思います。
ピロロボタ...
私は教えてもらった住所を頼りに、そのお店へと向かった。
その店はすぐに分かった、しかしそこは古本屋。
どうゅうことなんだ、何度確かめてもここで間違いない。
私はその古本屋の扉を開けた、中に入ると驚きで声にならなかった。
その並んでいる本がすべてスープの本なのだ、
それも世界各国のありとあらゆる。
こ...