シーソーに乗ってからどれくらいたつのか、
もう忘れてしまった。
ほんの少し退屈で、ほんの少し寂しくて、
ほんの少しボーっとしている・・・・・。
ただ君たちよりほんの少し高く、
ほんの少し白い月に近づきたいと、
ぼくは楽しそうで、
カッコイイふりをするしかなかった。
風が吹き、なんという寒さだ。
お...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
シーソーに乗ってからどれくらいたつのか、
もう忘れてしまった。
ほんの少し退屈で、ほんの少し寂しくて、
ほんの少しボーっとしている・・・・・。
ただ君たちよりほんの少し高く、
ほんの少し白い月に近づきたいと、
ぼくは楽しそうで、
カッコイイふりをするしかなかった。
風が吹き、なんという寒さだ。
お...
木になりたいと思いつづけ、
ずーっと口にできなかった。
人間関係に失敗したわけでも、
男女関係が苦手なわけでも、
はたまた達成感がないわけでも、
フロイトやフェミニズムのせいというわけでも。
あるいは悲惨な少年時代のせいというわけでもない。
木になり、風に吹かれ、緑の葉におおわれていたいだけ。...