本を読みながら、
特殊な薬草の入った紅茶を飲むと。
鏡にうつった自分の顔が、
会ったこともない他人の顔に見える時。
歩きなれたいつもの道で、
ふと迷子になってしまった時。
とてもしたしい人の名前を、
どうしても思い出せなくなった時。
そんな時はたぶん、
すぐそこまで来ているんだ。
私を探しに・・・...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
本を読みながら、
特殊な薬草の入った紅茶を飲むと。
鏡にうつった自分の顔が、
会ったこともない他人の顔に見える時。
歩きなれたいつもの道で、
ふと迷子になってしまった時。
とてもしたしい人の名前を、
どうしても思い出せなくなった時。
そんな時はたぶん、
すぐそこまで来ているんだ。
私を探しに・・・...
今宵も怪しげな人物がお店に集まり、
無駄話にドラえもんのどこでもドアを開ける。
漫画や映画ではタイムスリップして現代へやってくる未来人、
という設定がよくある。
そんな人物がもし現われたなら、
未来の素晴らしい科学技術が即座に現代に導入され、
歴史が大きく変わってしまうだろう。
と、そんな心配を子供...
もう少し、あたたかくなったら海に行く。
夏は、もう少しさきだし。
春になってしばらくしたころ、
早い季節の海は気持ちがイイ。
夏にはたくさんの人がいる海も、
シーズン前はチラホラしかいないから独り占めだ。
地元の人が犬を連れて散歩してるくらいだ、
それと釣りをしてる人。
とても、のんびりしている。
...
朝、
目を覚ますと窓越しから差しこむ光の角度が変わっていることに気づく。
そのことで、春の日ざしになったのがわかる。
窓を開けると、外の空気がやさしい。
数日前、感じた風の冷たさはそこにはない。
そんなとき、あけはなした窓からうぐいすの声を聞いた。
うん、確かに聞こえた。
姿は見えないけど、一瞬だけ...